入場料が高い中国で今、言われている言葉

中国旅行で、なんといっても頭が痛いのは「門票(メンピャオ)」と呼ばれる入場券代です。今や雲崗石窟、兵馬俑などの世界遺産クラスなら150元(約2700円)は相場です。世界遺産でなくとも50〜60元(約900〜1080円)はめずらしくありません。それだけの見ごたえがある所なら文句もでませんが、沸々と怒りがこみあげてくる所もあります。だから、今、中国ではこんな言葉が流行っています。「不看后悔、看了更后悔」。これは「現地まで行ったのに入場料が高いからといって、見ないと後悔する。でも、見たらもっと後悔した」と言う笑えない話です。

入場料は無料! 雲南省建水に双龍橋を見に行く! 入場料は無料! 雲南省建水に双龍橋を見に行く!

旅行に行くなら、中国で一番人気が高い省はどこ?

こんな入場料高騰が続く中国で、旅行者の国籍を問わず人気が高い中国の省は、西南部の四川と雲南省です。穏やかな気候で少数民族文化も豊か。もちろん山あり、川ありの景色も美しく、観光シーズンになると中国全土から旅行者が集まると言ってもいいほどです。どちらの省も名所旧跡、大自然には事欠きませんが、どこも入場料が高い! しかしそんな雲南省で、「ここまで美しい景色と価値ある建造物を無料で見ちゃっていいのかしら!」というところがあります。雲南省南部の紅河ハニ族イ族自治州の建水にある双龍橋です。

少数民族色が強い雲南省にある漢族色が強い町

建水は1200年以上の歴史を持つ古い都市です。元代以降、雲南省南部の政治、軍事、経済の中心でした。そのため少数民族色が強い雲南省の中でも、ここは例外的に漢民族色の強いところです。建水の旧市街の入り口に立つ赤い朝陽楼は、まさに漢民族の城郭です。双龍橋は旧市街から離れた郊外にあります。乗用車が2台通るのがやっとのような道を田んぼや畑沿いに走っていくと、見えてきました。すっきり晴れた冬の日なら、優雅な橋の姿に思わず、足が止まってしまうほどです。

入場料が高い雲南省だから得した気分?

双龍橋の名前の由来は、川を龍と見立てていることから始まります。瀘江河と塌沖河がちょうど双龍橋の下で交わっているので、この名がつけられました。清の乾隆帝の時代に建設された時は橋のアーチは3つでしたが、後に河幅が広がったので17になりました。そのためは十七孔橋とも呼ばれています。橋の真ん中の三層の楼閣は、1898年の光緒帝の御世にできたものです。中国の場合、後の修復工事で本来の良さを失ってしまったところが少なくありません。双龍橋は古すぎず、古さがちょうどいい風情になっています。いいものを見せてもらいました! 入場料が高い雲南省だけに、無料のうれしさも倍増です。