南国ムード満点の石屏県

中国の旧市街に行くと、よくある城門です。でも、妙に南国っぽい感じがするのは、バスターミナルからここに来る間に見たシュロの木のせいかもしれません。まだ3月だと言うのに、妙に太陽の光が白くて暑いんです。ここは、中国の西南部に位置する雲南省の石屏です。石屏は、雲南省の中でも南部の紅河ハニ族イ族自治州にあります。ベトナム国境にも近いので、かなり南部です。今日は、すでに27度もあり、長袖シャツを脱いでしまいました。石屏は、中国初の民営鉄道の箇碧石鉄道の石屏駅がある町です。鉄道好きの人なら知っているかもしれませんが、外国人どころか中国人旅行者も少ない町です。でも、こじんまりとものすごく良い町なのです。

雲南省で石屏と言えば、北門豆腐。石屏名物の豆腐を知らない人はいない 雲南省で石屏と言えば、北門豆腐。石屏名物の豆腐を知らない人はいない

石屏の旧市街の入り口は、通貢門

石屏は、元代から清代まで雲南省の政治、軍事、経済の中心だった建水からバスで約1時間のところにあります。明代は「臨安」と呼ばれた建水は、美しい旧市街が残っていることで知られています。のんびりムードが漂う建水の旧市街が好きで3回行きましたが、それ以上にのんびりしているのが石屏の旧市街です。石屏は、人口約30万人の小さな県なので、路線バスがありません。中心部は、三輪タクシーと郊外の農村に行くバスが走りまわっています。石屏バスターミナルから旧市街の入り口にあたる通貢門は見えませんが、10分も歩けば、到着です。通貢門に行く途中に石屏農貿市場があります。ここはお昼ごはんにぴったりな、おすすめ場所なので、チェックしておきましょう。

旧市街の入り口に立つ通貢門。登るのは無料 旧市街の入り口に立つ通貢門。登るのは無料

石屏農貿市場で楽しむ石屏名物の焼き豆腐

雲南省と言えば、炭火で焼く焼き豆腐が名物です。その豆腐の双璧をなすのが建水の西門豆腐と石屏の北門豆腐です。焼き豆腐は、建水も石屏も作りたての豆腐を数日常温でおいておき、発酵させたものを使います。建水が一口サイズなのに対して、石屏のものはかなり大きめの長方形です。お店の人が焼けると一口サイズに切ってくれるので、それを食べます。また、市場で売られている北門豆腐は、長さ20センチぐらい幅8センチぐらいの長方形のものが中心です。日本のものに比べてかなり硬め。農貿市場には、北門豆腐を焼いてくれる屋台が集まっています。ここで地元の人にまじって「米線(ミーシェン)」と呼ばれる汁ビーフンと一緒に焼き豆腐をつまむのがおすすめ。お昼ごはんの場所のチェックをしたら、とりあえずは旧市街の観光です。

石屏農貿市場の中の屋台街。白酒を飲みながら、焼き豆腐をつまむのが地元流。米線と一緒に食べる人も多い 石屏農貿市場の中の屋台街。白酒を飲みながら、焼き豆腐をつまむのが地元流。米線と一緒に食べる人も多い

石屏旧市街に集まっている見どころ

石屏の旧市街は、古い商店街を中心に広がっています。商店街の外側には、清代の民居が見られます。門の装飾がこんな田舎町とは思えないぐらい豪華なので、必見です。文革期を思わせるような建物も残っており、歩きがいがありますよ。通貢門から入って、商店街に行かずに左側の道に入ると、箇碧石鉄道の石屏駅が残っています。フランス人技師が建てた山吹色の駅舎とシュロの木が並ぶ駅構内は、まさに南国ムード。石屏駅を見たあとは、もと来た道をまっすぐ進めば、北門です。このあたりには豆腐屋さんや豆腐工場が集まっています。石屏の見どころは、こじんまりした旧市街にまとまっているので、建水からの日帰り旅行でも十分見られます。旧市街の散策の後、名物の焼き豆腐を食べて、建水に戻るプランはいかがですか!

箇碧石鉄道の石屏駅。2010年に貨物輸送がストップされ、現在は完全に止まっている 箇碧石鉄道の石屏駅。2010年に貨物輸送がストップされ、現在は完全に止まっている