中国で蒙自と言えば、観光よりもグルメ!

「おすすめ! 雲南省建水からの日帰り旅行」その1からの続きです。さて、雲南省南部の紅河ハニ族イ族自治州の建水は、よく言えばのんびりした古い町ですが、悪く言えばぐうたらな感じが旧市街全体に漂っています。しかしこのいい加減な雰囲気が私は大好きで、建水にやってくると、なんとかして連泊してやろうと周辺の日帰り旅行を画策しています。おすすめは蒙自です。中国の食に詳しい人なら「過橋米線の発祥の地ね」と思いますが、実際に行ったことがある人は、中国人でもあまりいないのでは? 周辺に建水や世界遺産になった元陽の棚田があるため、蒙自って、わざわざ観光に行くところじゃないイメージがあります。その蒙自が最近、急に注目されてきました。その大きな理由が蒙自の旧市街に近い碧色寨駅です。

あっという間に蒙自の顔になった碧色寨駅 あっという間に蒙自の顔になった碧色寨駅

蒙自に今も残る中国の近代史にかかわったフランスの足跡

碧色寨駅は、現在は止まっている箇碧石鉄道とテン(さんずいに眞)越鉄道が交わる駅です。箇碧石鉄道は、建水と蒙自の間に位置する箇旧の錫を輸送するために作られた、中国初の民間鉄道です。フランス人技師が建てたので、中国では珍しく駅舎は山吹色をしています。また、車輪と車輪の間が約60センチの狭軌鉄道だったので、「小火車」と呼ばれています。雲南省南部の政治、経済、軍事の中心地と言えば、元代以降は建水でした。しかし、清朝末期に清がフランスとの戦争(1883~1885)に敗れ、蒙自を海外に対して開放したため、光緒15(1889)年、税関が出来、商社が進出してきました。蒙自が建水にかわり、雲南省南部の政治、経済の中心になっていきます。今もその当時の史跡が旧市街に残っています。

南湖東岸に残る旧海関址。中の見学はできない 南湖東岸に残る旧海関址。中の見学はできない

蒙自についたら碧色寨駅に行ってみよう!

建水からのバスは、新市街の蒙自汽車客運站(バスターミナル)に到着します。12路で旧市街の旧客運站に行きます。ここから碧色寨駅行きのバスに乗って、約10数分で碧色寨駅に到着。現在は、人気が出すぎて「碧色寨駅風景区」になっています。入り口にヘンテコりんなモニュメントや碧色寨駅を模倣した建物が建っていますが、そこは無視して、線路沿いに奥に向かっていきましょう。すぐに本当の碧色寨駅が現れます。色あせた山吹色の駅舎とさびた給水タンクが寂し気で、いい味を出しています。碧色寨駅の後ろには、今も1930年代に使われたホテルや倉庫だった建物が残っています。碧色寨駅の見学が終われば、旧客運站に戻ります。

旧客運站の前で見かけた苗族の女性。文山苗族自治州に行くバスが出ているので、旧客運站付近では苗族の姿が目につく 旧客運站の前で見かけた苗族の女性。文山苗族自治州に行くバスが出ているので、旧客運站付近では苗族の姿が目につく

名物の過橋米線を食べたら、南湖に行こう!

旧客運站に戻ったら、道路を渡ったところにある「新安茶館」で名物の過橋米線を食べましょう。名前は茶館ですが、新安茶館は、地元っ子に人気の米線の専門食堂です。昆明あたりのチェーン店で過橋米線を食べると、具と米線(ビーフン)、スープが分かれて出てきますが、蒙自の庶民的なお店では、スープに最初から具が入っています。新安茶館では米線のおかわりはただなので、おなかに余裕がある人は、どうぞ。最後に徒歩で南湖に行きます。南湖の東岸に「蒙自海関旧址(旧税関址)」や「グ(可を上下に二つ)臚士洋行(商社)址」が残っています。どれも碧色寨駅に近い黄色い建物です。蒙自は、フランスの足跡が残る町です。建水から片道1時間半、日帰りで蒙自に行ってみませんか!

新安茶館の過橋米線。私が食べたのは10元(約180円)のもの。8元、10元、20元と種類はいろいろ 新安茶館の過橋米線。私が食べたのは10元(約180円)のもの。8元、10元、20元と種類はいろいろ