再開発前の建水を知っているだけに再訪が怖い

2018年3月、ほぼ3年ぶりに雲南省の建水に行ってきました。建水は、中国西南部に位置する雲南省南部にある古い町です。私が前回、訪れたのは2013年3月。その後、再開発もあったので、今回、建水古城の入り口にあたる朝陽門につくまではドキドキでした。旅行者にとって、「再開発」の三文字は危険な言葉です。いい感じにひなびた古城や古鎮が再開発によって、一気にテーマパーク化してしまった例はいくらでもあります。建水はどんな風になったのだろう。こんな不安な気持ちも朝陽門に前に立つと、吹き飛びました。朝陽門の外側には、昔っぽくみせた建物がたち、ボロボロの民居が修復されていましたが、大きくは変わっていませんでした。

再開発の後、廃線になっていた箇碧石鉄道が建水から団山村まで復活し、観光用列車が走っている。写真は、観光用列車が発着する臨安駅 再開発の後、廃線になっていた箇碧石鉄道が建水から団山村まで復活し、観光用列車が走っている。写真は、観光用列車が発着する臨安駅

建水に行ったことがある日本人が少ない理由

建水は、元代から清代を通して、雲南省の政治、経済、軍事の中心だったところです。建水のシンボルともいえる朝陽門を見ると、あまりの巨大さに建水が、かつていかに発展した場所だったかがわかりますよ。雲南省は日本人に人気が高い省ですが、訪れるのは、麗江、大理、シャングリラ、景洪、元陽あたり。建水は、入っていません。中国に住む56の民族のうち半分以上の民族が雲南省に住んでいます。日本人に人気が高いのは、納西族が住む古い町の麗江、タイ族が住む景洪など、少数民族旅情を満喫できるところです。もしくは元陽の棚田や菜の花畑の羅平など、どこか日本を思わせる自然がある場所です。建水って、そのどちらにもあてはまりません。そんなわけで建水を訪れる日本人は、意外と少ないのです。

建水のシンボル、朝陽門。夕方になると夕涼みをする地元の中高年でいっぱい。登楼料は、20元(約360円) 建水のシンボル、朝陽門。夕方になると夕涼みをする地元の中高年でいっぱい。登楼料は、20元(約360円)

建水のシンボル、朝陽楼周辺を歩こう!

再開発でちょっときれいになった建水の中心部を歩いてみました。赤色がまさに中国的な朝陽楼は、「中国の辺境になぜ、ここまで立派な楼閣があるの?」と思わずにはいられないぐらい風格があります。それでも威圧感を感じないのは、朝陽楼周辺は、地元のお年寄の憩いの場になっているから。いつ行っても、お年寄の集団がダンスを踊ったり、カードゲームなどをしてくつろいでいます。この朝陽門の東側は、再開発で道路も含め、かなりきれいになっています。2013年には、なかった美食街もできていますが、うまく古い町並みになじんでいます。

臨安駅から朝陽楼の間が再開発された部分。そこに美食街ができた 臨安駅から朝陽楼の間が再開発された部分。そこに美食街ができた

臨安路と臨安路周辺を歩こう!

朝陽楼を抜けると、古城と言われる旧市街です。臨安路が古城のメインストリートになっています。臨安路は、西門まで1キロ以上も続きます。臨安路は商店街ですが、謎なのは、妙に靴屋が多いことです。西門に向かって臨安路の左側の路地に入ると、今も清代の古民居が残っています。西門周辺には、名物の焼き豆腐屋さんが集まっています。豆腐を作りに欠かせない、おいしい水がでる大板井も西門に近い路地にあります。建水は、ほどよくひなびた古城の中をぶらぶら歩きまわるのがおすすめです。古城内に漂う、よく言えば穏やか、悪く言えば、ぐうたらな感じが建水の魅力。この雰囲気が好きな人なら、はまること間違いなし。2018年は、建水に行ってみませんか!

西門付近に集まっている焼き豆腐屋さん。焼き豆腐をつまみながら、米線(米粉)を食べたり、お酒を飲むのが建水スタイル 西門付近に集まっている焼き豆腐屋さん。焼き豆腐をつまみながら、米線(米粉)を食べたり、お酒を飲むのが建水スタイル