東南アジアのような紅河ハニ族イ族自治州の石屏

お天気がいい日に石屏に行くと、太陽の光が強すぎて、何もかも白っぽく見えます。のんびりムードの町を歩いていると、中国と言うより東南アジアにいるような気分になってきます。石屏は、中国の西南部に位置する雲南省の紅河ハニ族イ族自治州にある、小さな県です。紅河ハニ族イ族自治州の観光の中心ともいえる建水から30分に1本バスが出ているので、ぷらっと行ってきました。わずか1時間で石屏に到着。石屏は、こじんまりしているので、路線バスがありません。近郊の村に行く「農村公交」と呼ばれるバスのみ。石屏バスターミナルから旧市街までは、徒歩10数分です。まずは旧市街を目指して歩きましょう。

雲南省では知らない人はいない石屏名物の北門豆腐 雲南省では知らない人はいない石屏名物の北門豆腐

石屏旧市街の玄関口「通貢門」から散策スタート!

旧市街の入り口になっているのは、西門と呼ばれている「通貢門」です。バスターミナルから通貢門までは、ごく普通のビルが並ぶ通りですが、通貢門を抜けると、一気に景色が変わります。にぎやかな商店街ですが、傾いた木造家屋や石造の門がまえの民居がお店になっています。私が前回、訪れた2013年以降に旧市街の修復工事をしたらしく、ボロボロで倒壊しそうな民居が目につかなくなり、全体的にこぎれいになっていました。石屏の歴史は、秦代にまでさかのぼります。当時は、楚の国に属していました。唐代になってから中国語では同じ発音の「石坪」と呼ばれるようになり、明清代は、臨安府と呼ばれた建水に属していました。

通貢門。上には自由に登ることができる 通貢門。上には自由に登ることができる

石屏の西正路を歩いてみよう!

石屏旧市街の中心となるのは、西正路です。西正路で最も歴史がある建物と言えば、文廟です。元代の至正年間(1341~1368)に建てられたもので、その後、明代の嘉靖年間に二度の修復工事を行っています。保存状態も良く、2013年には「全国重点保護単位」に指定されています。これは日本の全国重要文化財にあたるものです。文廟は、門の装飾だけを見ても、雲南省のはずれとは思えない立派さ。こんなところに中国のすごさを感じます。西正路沿いの商店街から路地に入ってみましょう。清代の民居に加え、民国時代風のハイカラな建物が残っており、このまま抗日ドラマのロケ地にでもなりそうな雰囲気です。

文廟の立派な門。装飾の見事さに度肝に抜かれますよ 文廟の立派な門。装飾の見事さに度肝に抜かれますよ

石屏名物を作るお店が集まる北正街

貢通門を通り、西正路に進まずに車站大街に入ると、左手に中国初の民間鉄道と言われる箇碧石鉄道の石屏駅に出ます。現在は廃線となり、使われていませんが、ノスタルジックな雰囲気満点で鉄道好きならぜひ、行きたいスポットです。車站大街から北上し、北正街に入ると、このあたりは豆腐屋が多い地区です。名物の石屏豆腐を作る大小の豆腐店が集まっています。また、北正街は、葬儀に使われるカラフルな花輪を扱っているお店が集まっており、ちょっと昔の下町のような雰囲気。石屏は、町がコンパクトなので旧市街もこじんまりしています。古い民居の密集度なら、他の県レベルの町の旧市街と比べても、突出しています。建水から日帰りで石屏の旧市街に行ってみませんか!

西正路の路地には、古民居が集まっている。とにかく密集しているので散策が楽しい 西正路の路地には、古民居が集まっている。とにかく密集しているので散策が楽しい