龍勝梯田で待ち受けているものとは?

バスが棚田の入り口の村に到着した瞬間、ヤオ族のおばちゃんたちが、バスに殺到! この風景は、以前も見たような気がします。私がやってきたのは、中国西南部に位置する広西壮族自治区の龍勝です。龍勝と言えば、龍勝温泉も有名ですが、「龍脊梯田(ロンジーティーティエン)」と呼ばれる少数民族のヤオ族の棚田で知られています。私が龍脊梯田を訪れたのは、2回目です。20年前にやってきた時は、冬だったので、棚田の記憶があまり残っていません。そのかわりヤオ族のおばちゃんや子供たちが「私の家でごはんを食べない?」、「疲れてない? 友達の家に行こうよ」とかけてきた営業の記憶が鮮明に残っています。今回もバスを降りるやいなや「荷物を運ぼうか?」、「山を登る前に、昼ごはんにしない?」とヤオ族のおばちゃんたちの営業が始まりました。

大寨の駐車場にバスが到着すると、殺到するヤオ族の女性たち 大寨の駐車場にバスが到着すると、殺到するヤオ族の女性たち

龍勝梯田にある「大寨」と「平安」

龍脊梯田は、広西壮族自治区を代表する観光地の桂林から北にバスで約2時間の場所にあります。そこからさらに奥の「大寨(ダージャイ)」まで約1時間で棚田の入り口に到着です。棚田は、標高300メートルから1000メートルにかけて分布しています。田んぼ一面の面積は、狭く、「かえるがはねると3枚の田んぼを飛び越える」と言われているほどです。私が訪れた7月上旬は、雨季真っ只中。さわやかな緑の棚田を見たいので、1泊して、初日か二日目のどちらかが晴れることにかけています。20年前に私が訪れたのは「平安(ピンアン)」です。当時は、大寨までは道もなく、未開放でした。現在、平安は桂林からの団体ツアーが訪れる村になっていて、観光地化が進んでいます。平安よりも山の上にある大寨は、個人旅行者に人気が高いスポットです。

ここが金坑大寨棚田の入り口! 大寨を目指して、さあ、出発! ここが金坑大寨棚田の入り口! 大寨を目指して、さあ、出発!

「大寨」に行くのなら、田頭寨に泊まってみよう!

大寨には、いくつか集落がありますが、山上に近い田頭寨にゲストハウスが集まっています。大寨の駐車場から田頭寨まで徒歩で片道約40分!私は桂林のユースホステルにいらない荷物を預けて、軽めのバックバックで来ています。それでも石畳の階段を上り続けるのは、きつい! 道が分かれているところがあるのですが、右は田頭寨、左は金仏頂などの標識があるところは、ごくわずかでほとんどが目印なし。集落にある分かれ道なら、村人に道も聞きますが、お店もなく、誰もいないところで道が分かれているところが何か所もあります。こんな場所は、立派に見えるほうの石畳の道を選んで進みます。少しずつ、小さな稲の緑が美しい田んぼが見えてきました。

山上に見える村が田頭寨。石田畳の道をひたすらのぼって行きましょう! 山上に見える村が田頭寨。石田畳の道をひたすらのぼって行きましょう!

田頭寨の入り口から「西山韶楽」へ

時々、休みながら登って、やっと田頭寨に到着です。村の入り口に「龍勝金坑国際青年旅舎」が建っていました。棚田には面していませんが、棚田に囲まれた村の中にあるユースホステルです。村の道を歩けば、すぐ目の前に緑の稲が爽やかな棚田が広がっています。ここまで登って来て良かった。宿に荷物をおいて、ここから約30分登ったところにある「西山韶楽(シーシャンシャオユエ)」を目指します。ここが龍脊梯田の最も高い場所でもあり、1号展望台にもなっています。ゲストハウスが並ぶ道を歩き、もう少しで到着と言う頃、激しい雨が降ってきました。これが雨季の龍脊梯田の旅というもの。小雨になるのを待って登った1号展望台からの景色は、眺めはいいものの、すっきりしないものでした。(後編に続く)

西山韶楽の展望台。晴れの日なら、ここにもヤオ族の土産物売りがいっぱい! 西山韶楽の展望台。晴れの日なら、ここにもヤオ族の土産物売りがいっぱい!