- 原口純子
- 1993年より北京在住。日本の雑誌、新聞、WEBを中心に中国のライフスタイル関連の記事、書籍を執筆。作品に『おどる!中国人』『北京上海 小さな街物語』『歳時記 中国雑貨』など。書籍編集も手がけ編書に『在中日本人108人の それでも私たちが中国に住む理由』『知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!』など。
出発エリアをに変更しました。
東郊市場のゲイトと、ゲイトにむかって右側手前にある厨房用品おろしうり市場
もうすぐ春ですね!新年度に伴う転勤や進学で引越しを予定している人も多いのでは? そんな方はキッチン&生活雑貨が勢ぞろいする、「東郊市場」でなにか記念の雑貨をそろえてみるのも素敵です。東郊市場は、地下鉄1号線「大望路」B口から出て、大望路を南へ、約5、6分。大望路を南にむかって歩いていくと、歩道橋が見えますが、その50メートルほど手前が市場です。市場は道の両側に分かれていて、進行方向にむかって右側(西側)が食料品、左側(東側)がキッチン用品と生活雑貨。どちらもきちんとした入り口があるわけでなく、市場の入り口には、屋台がでていて、雑然としています。生活用品は道路の左(東側)。入り口から奥まで小さな露店がならび、生活雑貨を売っていますが、そこを100メートルほど進んでいくと、写真のゲイトがみえます。この、ゲイトの手前、ゲイトにむかって右側に、キッチン用具の卸売り市場があります。
紹興酒をあたためる器と羊のシャブシャブ鍋
このキッチン用具の卸売り市場は、地元のレストランのシェフや経営者が買い物にくる本格的な場所。レストランで使う皿から従業員やコックさんの制服、テーブルクロス、紙ナプキン、お鍋などのキッチン用具がなんでもそろいます。卸売り市場ですが、1枚からでも買えます。料理が好きな人だったら見ているだけで面白いし、雑貨好きにはたまらない、安くて可愛いおみやげの宝庫。実は私も1週間に1回くらいはでかけるワンダーランドです。おみやげにするのなら、例えば、紹興酒をあたためる器のセットはどうでしょう。上のフタをあけると、円筒形のつつのなかに、おちょこが入っています。円筒形の筒のなかにお湯をいれ、なかに紹興酒をいれたおちょこを入れて、食卓においておくと、紹興酒は冷めることがなく、とっても便利。しかも1つ10元(160円)くらいで売られています。中国らしい可愛いおみやげとして、私も時々、友人にプレゼントしています。
カフェ風ご飯につかえそうな白いお皿の数々
そのほかに、北京独特の羊のシャブシャブの鍋(180元くらい)や、蒸籠(小型は1つ10元前後)など中国独特の調理用具を買ってかえるのも楽しいですね。安めの地元食堂にいくと、よくでてくるジャスミンティーをいれるぽってりとしたポットや、ふたつきの杯など、北京の旅で、「あ、見たことある!」というものが売られているので、いい思い出の品になりそう。それと、意外におすすめなのが、三角や四角、長方形、葉っぱ形などの、白いお皿の数々。ひところは中国のレストランといえば丸いお皿ばかりでしたが、最近は、料理がモダンに進化しているのにつれて、実にいろんな形のお皿があるんです。でも、色は白が中心なので、意外に使いやすく、業務用なので丈夫です。実は、東京あたりのおしゃれなカフェでも、業務用食器の買出しにおとずれるらしいですよ。白いお皿は、直径15センチくらいのもので、1枚10元くらいから、買ってかえると自宅でもおしゃれなカフェごはんができそうです。
可愛い小鳥の飾りのついた楊枝
買出しには、すこしだけ事前準備しておくとぐっと便利になります。数を買う予定がある人なら、買った食器などをいれる丈夫な布袋などを。布袋がなくても、日本からスーパーなどの丈夫なビニール袋をもってくるだけでも違います。市場でも買い物をすると一応ビニール袋にいれてくれますが、強度がちょっと心配です。あと、器などはホコリをかぶっていることもあり、手がよごれやすいので、軍手とかウエットティッシュがあると気持よく買い物ができます。値段交渉には、電卓と紙、ボールペンなどもあるといいですね。私もよくウロウロしてますので、もしかするとみなさんに遭遇することもあるかもしれないですが、そうしたら声をかけてくださいね!
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