- 原口純子
- 1993年より北京在住。日本の雑誌、新聞、WEBを中心に中国のライフスタイル関連の記事、書籍を執筆。作品に『おどる!中国人』『北京上海 小さな街物語』『歳時記 中国雑貨』など。書籍編集も手がけ編書に『在中日本人108人の それでも私たちが中国に住む理由』『知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!』など。
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お茶のいれかたも教わることができます
4月になると、そろそろ中国の新茶がでてきます。まず最初に店頭にあらわれるのは、緑茶。緑茶が入荷されると店頭には「新茶上市」(新茶が入りました)の紙が貼られ、お茶好きはワクワクする季節です。さて、こんな季節、中国で最近人気のお茶教室を体験してみるのは、いかがでしょう。1000以上も種類があるといわれる中国茶、本場中国の人たちの間でも、中国茶教室が人気です。中国茶教室は、お茶の入れ方を教えてくれたり、茶葉の種類を教えてくれたり、いろいろな内容があります。なかでも旅行者に楽しいのは、お茶ののみくらべ。同じ緑茶でもいろいろな種類がありますが、一人ではなかなかいろいろ比べてみることはできませんが、お茶教室なら、簡単に体験できます。
東方国芸茶文化交流センターの授業の様子、お茶の名称や産地の講義中
お茶教室もいろいろありますが、日本語の通じる教室もできているので、便利です。その1つが、東方国芸茶文化交流センター。基本的には、数ヶ月のコースで、お茶を学んでいくものですが、旅行者のために、臨時の一回の講座を開いてくれます。講座一回につき、費用は約1000元前後。一人で参加すると割高になりますが、グループで参加すると、トータル費用を人数で割ればよいいのでリーズナブルです。講座には、茶葉代も入り、5〜6種類くらいのお茶をのみくらべられるので便利。
茶葉をならべ、違いを目で感じ取ります
講座を申し込むときは、なるべく希望のお茶を伝えましょう。中国のお茶は「緑茶」「黄茶」「白茶」「青茶」「紅茶」「黒茶」と6大系統になります。お茶の初心者の方だったら、「青茶」に分類される、「ウーロン茶」のなかからいろいろなものを飲みくらべさせてもらい、ついでにお茶のお手前も教えてもらうコースがいいかもしれません。一口にウーロン茶といっても、広い中国では、広東省のもの、福建北部のもの、福建南部のもの、と産地もいろいろあり、バラエティ豊か。講座はおよそ2時間程度。先生は中国語ですが、希望すれば通訳をつけることもできます。通訳は別料金でおよそ300元前後。
お茶の飲みくらべコースでは、まず茶葉の違いを眺め、次にお湯をいれて、そのあとの茶湯の色や香りを比べ、飲んでみて味を比べ、飲んだ後、茶葉の形がどう違うか、までじっくり注意して味わいます。お茶の奥深い世界に触れてみるだけでも、とても楽しいもの。そのあと茶葉店にいっても、知っているお茶があれば、嬉しくなります。中国人のなかには、コースで学び、そのあと「茶芸師」の資格を目指す人も多いのです。最近、続々とオープンする茶館は女性たちの憧れの職業の1つ。茶芸師も資格も趣味というより、キャリアアップの手段にする女性が多く真剣そのもの。そうした背景から生まれてくるお茶教室、最新の中国事情をのぞく旅でもあります。
■東方国芸茶文化交流センター
住所:朝陽区亮馬橋路光明飯店4F 408、410 日本語のホットラインは、日本からかける場合は、86−13641277468(北京からかける場合は冒頭の86をのぞく)
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/03/28)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
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