- 原口純子
- 1993年より北京在住。日本の雑誌、新聞、WEBを中心に中国のライフスタイル関連の記事、書籍を執筆。作品に『おどる!中国人』『北京上海 小さな街物語』『歳時記 中国雑貨』など。書籍編集も手がけ編書に『在中日本人108人の それでも私たちが中国に住む理由』『知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!』など。
出発エリアをに変更しました。
馬連道の「茶城」は全館に茶葉と茶器の店がならぶ総合デパート
そろそろ、新茶の季節ですね。中国で本場のお茶や茶器を買いたいと思っている方も多いのではないでしょうか。そんな方にオススメなのが、馬連道とよばれるストリート。ここには中国全土からさまざまな種類のお茶が集まり、巨大な卸売りエリアになってます。この通りには、もともと茶葉の輸出を管理する管轄のお役所があり、全国から集まった商人たちが店舗もオープンさせるようになったのが90年代から。以来、お茶の店は次々に増えて、いまでは1キロあまりのストリートの両側にお茶の店がぎっしり、それだけでなく、全館お茶の店がはいったお茶だけのデパート「茶城」もストリートの中央にそびえています。
馬連道のストリートには茶葉や茶器の専門店がずらりと並ぶ
この馬連道、魅力はいろいろですが、なんといってもとりあつかうお茶の種類が多いこと。全国の生産メーカーの直営店が多いので、緑茶だけの専門店、プーアール茶の専門店と、細分化されています。そういう専門店にいくと、生産量が少ない珍しいお茶がいろいろあり、お茶好きにとっては発見の宝庫。そのうえ馬連道は、基本的には北京のお茶館の経営者や小売店むけの卸売り市場なので、価格も、中心部のデパートなどで買うより、全然安いのです。
それぞれの店内は、試飲ができるようになっている
馬連道では、卸売り市場とはいえ、少量の小売もしています。観光客の方には、パッケージになったものが買いやすくて便利かもしれないですね。パッケージの袋にはいったお茶もたくさんありますので、時間がない人はそういうタイプをまとめがいするのも。中級にトライしたい方は、量り売りを試してみてください。量り売りは1両=50グラムが基本単位。飲んでみたいものがあれば、店内で試飲をさせてくれますので、申し出てみましょう。茶葉は風味が変わりやすいので、少しずつ購入するのがオススメ。北京の人は一度に4両(200グラム)、3両(150グラム)の量の人がほとんどです。日常使いのお茶はどのくらいの価格のもの?と聞いてみたところ、1両30元(=約480円)くらいのレベルが中心のようです。自分用のお茶を買う方は参考になさってください。
馬連道はお茶だけでなく、茶器もたくさんそろっています。器はもちろん、お茶のお手前のための道具もたくさん。茶城の3階が特に数がそろっていて便利です。お茶をいれるための茶海、茶池、茶杓などほんとうにいろいろな種類があります。お茶をいれるための巨大なテーブルまであって、要するに茶館を開くための必要品はすべてそろっている場所なのです。買わなくても、見学だけでも十分楽しい、この通り。中国茶文化の展示館のようでもあり、ぜひでかけてみてください。
■宣武区馬連道
アクセス:地下鉄1号線「軍事博物館」からタクシー約20分。多くの店が9時〜18時、無休。
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