- 原口純子
- 1993年より北京在住。日本の雑誌、新聞、WEBを中心に中国のライフスタイル関連の記事、書籍を執筆。作品に『おどる!中国人』『北京上海 小さな街物語』『歳時記 中国雑貨』など。書籍編集も手がけ編書に『在中日本人108人の それでも私たちが中国に住む理由』『知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!』など。
出発エリアをに変更しました。
時速300キロ超で走る高速列車、中国語では、一般に「D字頭」または「動車組」と呼ばれます
鉄道ブームのこのごろ、北京ー天津間で、話題の超高速列車を試してみるのはいかがでしょうか。北京では08年夏、約150キロ離れた天津まで、高速列車が開通し、北京っ子の間でも、高速列車の体験を兼ねた天津旅行が人気になっています。北京ー天津間は、高速列車で約30分、一日59本、本数が多いので、思いついたら当日でも気軽に乗ることができます。
高速列車は、正式名称は、「京津城際鉄路」、口語では、その頭のフォルムから、中国語では「D字頭」と呼ばれたり、または「動車組」とも呼ばれます。発車駅は、新しく建てられた「北京南駅」。地下鉄では、2号線の「和平駅」または、5号線の「天壇東門」からタクシーで約10分ほどです。北京駅発は、始発が6:35発、天津着07:05。最終便は、天津発22:45、北京着23:15。約15分〜20分に1本の割合ででていますので、当日でも切符を買うことができます。「天津」駅着のものとは別に「天津西駅」着のものがあるので、間違えないよう、要注意です。
切符は3種類あり、特等99元、1等69元、2等58元。私は1等にのったことがありますが、1等でも、座席はゆったり広々、新幹線を超えるかも?というくらいの快適さでした。座席のポケットには、ミネラルウォーターもついていました。東京など、日本では、しばらく電車にのっても同じような都会の景色が続きますが、北京ー天津の旅では、北京駅を出てしばらくすると、華北に平原が広がり、農村の風景も見えて、あっという間に景色がかわります。景色が変わるので、時間は短いとはいえ、十分ショートトリップの気分を楽しめます。
新しく改装され、きれいになった「天津駅」
北京ー天津が便利になり、多くの北京人が訪れるようになった現在、天津では観光都市としての開発が進んでいます。特に話題なのは、租界時代のメインストリートだった「解放北路」、古くからの商店街「和平路」、ラストエンペラーの溥儀も住んでいたことがある租界時代の住宅街「五大道」などがきれいに整えられ、歩きやすくなっています。1860年北京条約によって開港し、西洋文化に早くから触れた天津は、日本でいえば、横浜や神戸、中国でいえば上海のようなハイカラな漂う街。 便利になった今、体験しやすくなっています。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2009/08/04)
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