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海外現地発ガイド通信

貴重な歴史も味わえる、かつての「氷蔵」を改造したレストラン


掲載日:2012/08/25 テーマ:歴史 行き先: 中国 / 北京

タグ: おいしい 珍しい 歴史


冷蔵庫のない時代、大事な場所だった「氷窖」がレストランに

「皇家氷窖小院」の外観。この奥に氷蔵がひろがっています 「皇家氷窖小院」の外観。この奥に氷蔵がひろがっています

北京ならではのユニークな空間、「氷窖」を改造したレストランがいま、人気を呼んでいます。「氷窖」は、冷蔵庫のなかった時代、真冬に切り出した氷を通年で貯えておいた「氷の蔵」。かつての北京には10か所以上あり、そのなかには皇室に氷を納める皇帝御用達の氷蔵もありました。「皇家氷窖小院」は、そんな氷蔵を改造したレストラン。半地下の氷蔵をそのままレストランに改造した部分と、氷を運び出す際、太陽の日差しから守るために出入り口部分に設けられた「ひさし」を改造した部分があり、どちらも、かつて非常な貴重品だった氷の歴史を伝えます。

店内には氷にまつわる資料も展示

半地下の氷蔵、厚さ1.4メートルもの厚い壁に守られ、今もひんやりしています 半地下の氷蔵、厚さ1.4メートルもの厚い壁に守られ、今もひんやりしています

かつて皇室用の氷は、真冬に「北海」(現在、「北海公園」になっています)で採取を行い、「氷蔵」に貯えられました。往時は氷はたいへんな貴重品で、皇室では、特に手柄のあった官僚にほうびの品として与えたこともあったといわれます。「皇家氷窖小院」には、往時の氷の採取や運搬の様子を写した写真もはられ、氷文化を改めて知ることができます。往時、皇室に氷を納めたこの空間は、ラストエンペラーの退位後は、民間用の生鮮食料品用倉庫や会社の事務棟として使われ、現在、レストランとして再生される、という経緯が。北京で現存する唯一の氷蔵、という貴重な場所です。

料理は山東料理を中心に、セレブ用のメニューも

手前は人気メニューのひとつ「老北京焼羊肉」88元 手前は人気メニューのひとつ「老北京焼羊肉」88元

さて、楽しみな料理のほうは、一言でいえば「北京料理」ですが、北京料理のルーツはそもそも「山東料理」といわれており、このレストランの料理にも「山東料理」の伝統が濃く残っています。現在のシェフの師匠だった劉百洲氏は、かつて「東興楼」という山東料理の老舗料理長をつとめ、中国民航でも、空港や机上でセレブリティに提供したメニューを担当していた料理界の有名人。その弟子である現シェフには、そうした料理が伝えられ、メニューには、小平など、有名人が味わったメニューがあるのも楽しみ。山東料理は、お醤油ベースの味が多く、日本人にもなじみやすい味わいです。

レストランのまわりの胡同歩きもぜひ!

お店のまわりは迷路のような細い胡同がひろがる お店のまわりは迷路のような細い胡同がひろがる

皇室御用達だった「氷窖」だけに、場所は、故宮に近い、北海公園の東岸に位置しています。このあたりは、昔ながらの胡同(中国語で“横町”の意味)がよく残り、散歩も楽しいエリア。迷路のような細い胡同なので、車もはいれませんが、それだけに徒歩でゆっくりと古い北京の情緒を味わえます。北京の氷文化をテーマにぜひ行ってみたい場所です。

データ

住所:北京市東城区恭倹胡同5条5巷 電話:6401−1358 営業時間:11時30分〜14時 17時〜22時(ラストオーダー21時30分)行き方:地下鉄の最寄り駅は、2号線「鼓楼大街」。ここからタクシーで什刹海(街の中心部にある湖)の南側に東西に走る「地安門西大街」へ。「北海公園」の「後門」(北門)を起点に「地安門西大街」の南側を400メートルほど東へ進むと「恭倹胡同」の北側の入り口があるので、そこを南下。南下していくと、北から南へ、進行方向の右手側に「1巷」「2巷」「3巷」とすすみ、「5巷」のつきあたりがレストラン。

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2012/08/25)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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