北京の味が苦手なことも

鉄板の上でジュージュー言っているハンバーグ、タルタルソースがおいしい鶏南蛮、どっちも日本で食べる味付け。本当に日本で定食を食べているみたい! 旅先で日本の味付けの料理を食べたいと思うことが、ほとんどと言ってもいいほどない私ですが、北京の鈴木食堂だけは、みんなにお勧めしたい。と、言うのも北京の味って、苦手な人もいるからです。

日本人に北京の味はあう、それともあわない?

例えば、沿岸部の上海や南部の広州の味つけは、しょうゆ味や素材の本来の味を大切にする薄味です。そのため口にあう料理も多いですが、北京は、もともと、しょっぱい味付けを好む地方です。名物のジャージャー麺にしても、初めて食べる人は、麺と混ぜる黄醤(ホワンジャン)のしょっぱさにびっくりするかもしれません。しょっぱい味が苦手だと言う人も、けっこういます。そんな人は、北京以外の地方料理を食べてもいいですし、日本食という手もあります。北京には吉野家も丸亀製麺もあるので、お手軽な日本食には、困りませんが、私は鈴木食堂がおすすめです。

鈴木食堂の前門店(楊梅竹斜街10の14)はすっきり和風の外観 鈴木食堂の前門店(楊梅竹斜街10の14)はすっきり和風の外観

北京に新しくできた日本の家庭料理のお店

鈴木食堂は、2011年当時、北京在住10年を越えていた鈴木さんが、中国人の友人ふたりと一緒に開いたお店です。場所は、北京中心部の「南鑼鼓巷(ナンルオグーシャン)」と呼ばれる通りに近い路地、小菊児胡同にあります。日当たりの良いキッチンにお邪魔したような鈴木食堂の料理は、まさに日本の味付けの家庭料理です。おすすめは、熱々の鉄板で出てくるハンバーグ定食です。デミグラスソース、チーズ、和風おろしの3種類あります。ふっくら焼きあがったハンバーグにポテトサラダ、サラダ、お味噌汁、ごはんがセットになった定食は、日本風にアレンジされた味! タルタスソースがたっぷりかかった鶏南蛮定食も捨てがたい。

人気の鶏南蛮定食。日本円に直して1000円でおつりがくる値段で定食が食べられるのも人気の理由 人気の鶏南蛮定食。日本円に直して1000円でおつりがくる値段で定食が食べられるのも人気の理由

鈴木食堂が、あっという間に人気店になった理由

2011年の北京では、鉄板で出てくるハンバーグのお店が珍しかったこと、本当に美味しかったこともあり、鈴木食堂は、あっという間に行列ができる人気店になりました。今や北京に4店舗! 中でも天安門広場の南側に位置する前門大柵欄にある前門店(楊梅竹斜街10の14)は、4店舗の中で一番大きなお店です。それでも午前11時半のオープン前には、お客が並び、オープンと同時に満席になるほどです。北京に行ったら、中国人も大絶賛の鈴木食堂の料理を食べてみませんか! 運悪く、北京の味が口にあわなかった人なら、鈴木食堂の料理ならあうかもしれませんよ。