粉もの天国の北京と言えば、水餃子です!

「冬の北京では食べたくないけど、トマトのみずみずしさがとっても新鮮!」、「ズッキーニと卵って、こんなに優しい味なのね」。どちらも北京で餃子を食べた時の感想です。北京と言えば、いつのまにか粉ものがおいしいところとして知られるようになりました。北京の粉ものを代表する餃子は、焼き餃子ではなくて、お湯でゆでた「水餃子(シュイジャオズ)」です。ぷっくり分厚い生地の水餃子は、腹もちがよく、まさに主食です。北京で餃子を食べる時、だいたい東北料理のレストランか餃子館に行きます。

東北料理のレストランでびっくりすることとは?

東北料理とは、遼寧省や吉林省などの中国東北部で食べられている料理のことです。東北地方は、北京から比較的近いせいもあり、北京には東北料理のレストランが数多くあります。東北料理のレストランや餃子館に行くと、まず、びっくりすることは、餃子の種類の多さです。メニューを開くと、餃子だけのページがあります。具の種類は、だいたいどこも40種類ぐらい。40種類もあっても特別に多いってことはなく、これで普通です。肉は、牛、豚、羊の3種類がメイン。野菜はとにかく何でもオッケー。最近、こんな北京の餃子事情にも変化がありました。

全部、餃子! 東北料理のレストランでは、餃子が主食なので、白米は注文しないのが普通 全部、餃子! 東北料理のレストランでは、餃子が主食なので、白米は注文しないのが普通

精進餃子専門店の出現は、中国の沿岸部の特徴?

肉は一切、使わない精進餃子専門店ができました。中国は沿岸部の都市部の住民ほど、健康を気にかけています。こんな人たちは、毎週、契約農家から有機野菜を届けてもらい、夜ごはんもお粥など軽いものを食べるようにするなど、徹底しています。北京に精進餃子専門店ができたのも、健康ブームと繋がっています。精進餃子専門店は、人気の餃子チェーン店「餡老満(シェンラオマン)」の東四店(東城区東四北大街316号)です。庶民的な価格で餃子と北京料理を提供する餡老満は、市内に何軒も支店をもっています。そのうち大きな支店である東四店が、肉を一切使わない精進料理と餃子専門店に変わりました。

「餡老満」の安定門支店。こちらは、まだ、肉を使った料理がある店舗。 「餡老満」の安定門支店。こちらは、まだ、肉を使った料理がある店舗。

日本ではみかけない精進餃子の具

餡老満の精進餃子は、セロリと春雨、じゃがいも、ナスとトマト、ズッキーニと卵など、どれも日本ではなかなか餃子の具にしようと思わない組み合わせばかり。もっと珍しい具では、北京風のしょっぱいしょうゆ漬けにした日干し大根、にんじんと香菜と冰豆腐などもあります。肉汁ジュワーの餃子好きの私ですが、セロリと春雨の餃子にトライしてみました。セロリのシャキシャキした食感ともちもちした春雨の食感が混じり合い、けっこういけました。精進餃子らしく薄味なので、満腹なのに胃はすっきり。北京で餃子を食べるなら、珍しい具の餃子がそろっている餡老満の東四店おすすめですよ!

「餡老満」のセロリと春雨入り餃子。これで1人前の2両(100グラム)。 「餡老満」のセロリと春雨入り餃子。これで1人前の2両(100グラム)。