北京のおしゃれな雑貨屋さんで人気がある日本の道具

「中国って、お弁当の習慣がない国なのに、わっぱって人気があるのね!」、「柳宗理さんのカトラリーって、流行っているの?」。こんな風に今、北京でちょっとおしゃれな雑貨屋さんをのぞいてみると、日本製があふれています。なかでも、わっぱなどの民芸品ともいえるキッチングッズを扱っているお店は多く、時々、日本の百貨店に行ったような錯覚に襲われる時があります。それぐらい、今、北京では、日本のキッチングッズをまるで日本のお店のような雰囲気で売っている雑貨屋さんが増えました。

日本製品を扱っているお店ではシンプルで温かい雰囲気の器が人気 日本製品を扱っているお店ではシンプルで温かい雰囲気の器が人気

日本の民芸品を好む、中国人が増えている理由とは?

こんなに日本のキッチングッズ、特に民芸品のような手作りの道具に興味がある中国人が増えているのは、日本人としてはうれしいです。これは、やはりツアーではなく、「自由行(ツーヨウシン)」と呼ばれる個人旅行が増えていることと関係がありそうです。都市部に住み、仕事を持っている若い世代の中国人には、自分で調べた日本の好きなところに行って、好きなものを食べ、好きなものを買うという自由行を選ぶ人が本当に増えています。ビザの手続きは、ツアーより面倒ですが、自由行を選ぶのです。

北京で雑貨屋さんやカフェ巡りをしたいなら、ここに行こう!

北京では、おしゃれな雑貨屋さんやカフェが集まっていることで知られているのは、東城区の国子監街と五道営胡同です。最近では、天安門広場の南に位置する前門に近い楊梅竹斜街もおしゃれな雑貨屋さんや書店が増えてきました。これらの場所に行けば、日本の民芸品を扱っている雑貨屋さんが何軒も集まっています。梅竹斜街にある、人気の日本家庭料理の食堂が経営している雑貨屋さんに行ってみました。ここは、経営者の奥様が、日本各地の職人さんを訪ねて買い求めた道具類をメインに扱っているお店だけあって、選りすぐり感が漂っています。

地下鉄5号線「雍和宮」駅に近い五道営胡同は、猫カフェやギリシャ料理店もある通り 地下鉄5号線「雍和宮」駅に近い五道営胡同は、猫カフェやギリシャ料理店もある通り

日本の手作り道具の流行は、日本人旅行者には困った問題

こんな風に日本人が外国人に日本の道具の良さを教えてもらうってことは、よくあることだと思います。うれしい半面、とっても複雑な気持ち。北京にしろ、上海にしろ、中国で雑貨屋さんに行ったのなら、中国らしい、そこでしか買えないものが欲しいです。今、北京で流行っている日本製品を扱う雑貨屋さんは、どこもシンプルであかぬけたお店です。見るのは楽しいですし、中国のおしゃれな若い子がどんな日本製を欲しがっているのかも、わかってきたような気がします。他のアジア諸国の人なら問題なしですが、私たちは日本人。日本人が北京で日本の道具ばかりを見るのは、もったいないような。北京の雑貨屋さんの日本びいき。うれしいけれど、困りました。