浅田真央ちゃんも食べた、中国北方の名物料理

「真央ちゃんが、煎餅果子(ジェンビングオズ)を食べてる! しかも屋台で!」。フィギュアスケーターの浅田真央ちゃんの電撃の引退発表後、テレビは連日、真央ちゃんの映像を流しています。引退の特別番組を見ていると、真央ちゃんが煎餅果子を食べている映像がありました。それも地下鉄の入り口付近でよく見かける屋台で買ったようなのです。きっと、大切な試合が終わった後なので、自由に食べてもいい時だったんでしょうね。短い映像だったので、中国のどの都市なのかはわかりませんでしたが、確かに煎餅果子でした。煎餅果子は、北京に近い天津の名物朝ごはんです。と言っても北京の人気朝ごはんでもあり、山東省の名物でもあります。中国北方一帯に広まっていますが、今では上海を含め、中国各地で食べられるようになりました。

浅田真央ちゃんも食べた煎餅果子。北京では、老若男女を問わず、人気の朝ごはん 浅田真央ちゃんも食べた煎餅果子。北京では、老若男女を問わず、人気の朝ごはん

煎餅果子とは、いったいどんな朝ごはん?

煎餅果子は、緑豆粉入りの小麦粉生地で作った中国版クレープです。鉄板の上の生地が半焼けの状態の時に、卵を割り入れ、その上に「果子(グオズ)」と言う小麦粉生地をカリカリに揚げたものをのっけます。果子のかわりに「油条(ヨウティアオ)」と言う揚げパンを入れるところもあります。あとは、甜麺醤(ティエンミェンジャン)と呼ばれるみそを塗って、くるっと巻けば、できあがり。まだ中学生ぐらいの真央ちゃんは、「おいしい!」と言って、ほうばっていました。思わず、「本当?」とつっこみそうになりました。煎餅果子は、中国では、人気の定番朝ごはんです。でも、正直言って、日本人には、ちょっと難しい味です。

煎餅果子は、鉄板の上でお好み焼きを作るように焼く 煎餅果子は、鉄板の上でお好み焼きを作るように焼く

煎餅果子の一番の特徴とは?

煎餅果子は、日本人でも特に関西人が好きな粉ものですが、お好み焼きとは違います。薄くても緑豆の粉入りの小麦粉生地は、ずっしり重い食感で泥くさい味です。生地に塗ったピリ辛のみそがおいしいので、食べられますが、私はどちらと言えば、数ある北京の粉もの中では苦手なほうです。それを真央ちゃんが「おいしい!」と言って食べていたので、思わず、びっくり。テレビの撮影しているので、優しい真央ちゃんは、とりあえず「おいしい!」と言ったのかもしれません。こんな想像をしてしまうほど、煎餅果子は、日本人には微妙な味です。

つみあげられた果子。サクサクしているが、巨大なので、果子が1枚まるまる入った煎餅果子は、一つ食べたらおなかいっぱい つみあげられた果子。サクサクしているが、巨大なので、果子が1枚まるまる入った煎餅果子は、一つ食べたらおなかいっぱい

煎餅果子は、天津タイプと山東タイプの2種類!

煎餅果子は、おおざっぱに分けると2種類あります。北京や上海でよく食べられているのは、天津のものと同じで、ネギがほとんど入っていません。ネギは、生地を焼いている時に、アクセントにぱらっと入れる程度です。もうひとつは、山東省でよく食べられているネギたっぷりタイプです。山東省は、ネギの産地だけあって、とにかく思いっきりネギをのっけます。だから「煎餅大葱(ジェンビンダーツォン)」とも言われています。真央ちゃんが食べていたのは、ネギが少ない天津タイプに見えました。私の場合、何回食べても、素直においしいとは言えない煎餅果子ですが、真央ちゃんが食べていたので、また、食べてみようかな。

東北地方の遼寧省の長春駅前で売られていた山東省版の煎餅果子。煎餅大葱と言う理由がよくわかる 東北地方の遼寧省の長春駅前で売られていた山東省版の煎餅果子。煎餅大葱と言う理由がよくわかる