新疆料理の中で必ず!?玉ねぎが入っている料理

玉ねぎ嫌いの私にとって、新疆料理を食べるとき、玉ねぎが入っているサモサは、あたりはずれが大きな食べ物です。玉ねぎの量が多すぎると食べられません。新疆料理とは、中国の西の端、新疆ウイグル自治区に住んでいる少数民族のウイグル族の伝統料理をさします。イスラム教徒のウイグル族は、伝統的に豚肉を食べません。そのかわり主に羊肉を食べます。野菜は、トマトや白菜をよく使い、玉ねぎは、意外と使われません。さて、サモサですが、漢字にすると「カオ(火へんに考)包子(カオパオズ)」と書きます。薄くのばした小麦粉生地で羊のミンチ肉と玉ねぎを混ぜたものを包んで、窯の壁に貼り付けて焼いたものです。このサモサは、新疆ウイグル自治区でも北京でも、必ずと言っていいほど玉ねぎが入っています。

サモサの中には、ウイグル語で「皮芽子(ピヤーズ)」と呼ばれる玉ねぎが入っています サモサの中には、ウイグル語で「皮芽子(ピヤーズ)」と呼ばれる玉ねぎが入っています

北京の新疆料理のレストランで感じた変化

サモサに玉ねぎはつきものなので、最初からあきらめていますが、最近、北京で新疆料理を食べると、以前に比べて、玉ねぎが入っている料理が増えました。北京には、多くのウイグル族が住んでいるので、新疆料理のレストランも珍しくはありません。中でも新疆ウイグル自治区や省都のウルムチ市の北京出張所の中には、本格的な新疆料理のレストランがあることで知られています。日本から新疆ウイグル自治区は、遠すぎてなかなか行けませんが、北京に行けば、本格的な新疆料理を食べることができるのです。ただ、2012、2013年頃からでしょうか。北京では、本場では入っていないはずの玉ねぎが料理に入っていることが、増えている気がするのです。

新疆飯荘は、スタッフもコックさんも全てがウイグル族という本格的なウイグル料理のレストラン 新疆飯荘は、スタッフもコックさんも全てがウイグル族という本格的なウイグル料理のレストラン

玉ねぎが入っていないはずなのに入っている料理とは?

例えば、幅広麺を煮込んだ回麺(ホイミェン)。幅2センチほどに伸ばした麺が入った汁麺を回麺と言います。北京で食べると、玉ねぎを使うレストランもあります。トマト風味のスープに玉ねぎがたっぷり。トマト風味のスープと玉ねぎは相性ぴったりですが、20年以上新疆ウイグル自治区に通っていて、一度も玉ねぎ入りの回麺は食べたことがありません。また、ナン包肉(パオロウ)は、ナンの上に煮込んだ羊肉や野菜をかけた料理です。北京では、ナン包肉にも玉ねぎがたっぷり入っています。これも新疆ウイグル自治区では、お目にかかったことがありません。あったとしても、珍しいです。

新疆ウイグル自治区で食べると、骨付き羊肉とにんじんの煮込みがかかっているものが多い 新疆ウイグル自治区で食べると、骨付き羊肉とにんじんの煮込みがかかっているものが多い

玉ねぎが使われるようになってきた理由

中国大陸は、広すぎて、同じ料理でも場所が変われば、かなり違ってきます。日本人にもおなじみの回鍋肉なんて、具や調味料が違いすぎて、同じ料理とは思えないほどです。本場の四川では、ネギが入っている回鍋肉ですが、北京で食べると、ピーマンと大量の玉ねぎが入っています。そのせいか北京は、中国の他の地方と比べると、玉ねぎを好んで食べる地方の印象があります。北京の新疆料理のレストランも年月が経つにつれ、北京っ子の好みに合わせて、玉ねぎを使うようになってきたのではないかしら? そろそろ新疆ウイグル自治区に行って、玉ねぎ嫌いにも安全な本場の新疆料理を食べたくなってきました。

北京で食べる定番の回鍋肉。北京の回鍋肉には、玉ねぎは欠かせません 北京で食べる定番の回鍋肉。北京の回鍋肉には、玉ねぎは欠かせません