中国北方の主食になっている「焼餅」

中国のニュースサイト「今日頭条(今日のトップニュース)」を見ていると、焼餅の動画を発見! やや大振りで胡麻たっぷりでおいしそう!動画の焼餅は、牛肉を挟んだ「焼餅夾肉(シャオビンジャーロウ)」と言う、中国版ハンバーガ―です。焼餅からはみでた大量の牛肉とパリパリに焼けた生地を見ていると、「今度、北京に行ったら、絶対、食べに行こう。お店の名前と場所をチェックしなきゃ!」と思ってしまいました。「焼餅(シャオビン)」とは、中国の北方で食べられている胡麻パンのことです。北方では「饅頭(マントウ)」と呼ばれる、具が入っていない蒸しパンと並び、焼餅も主食の一つになっています。

胡麻たっぷりの焼餅。生地にゴマダレを練り込んだ芝麻味と塩胡椒がきいた椒塩味の2種類 胡麻たっぷりの焼餅。生地にゴマダレを練り込んだ芝麻味と塩胡椒がきいた椒塩味の2種類

並ぶ時間が読めない小さな焼餅屋さん

北京を訪れると、必ず行く焼餅屋さんがあります。間口2メートルもない、本当に小さなお店ですが、いつもちょっとした列ができています。小さなお店なので、オーブンも小さく、一度に大量に作ることができません。朝ごはん用に2個しか買わない私と違い、中国人は、主食なので家族の分も買います。1人で10個、20個と買うお客も珍しくないので、前に数人しか並んでいなくても30分以上待つはめになることもしばしば。日本人の友人から「焼餅なんて、どこでも買えるのに」と言われても、この小さなお店が好きなんです。ここは、私が大好きなサクサク系の焼餅なのです。

焼餅の横に見える、2軒の緑の店の右側が私のいちおし店。安定門内大街222-2 焼餅の横に見える、2軒の緑の店の右側が私のいちおし店。安定門内大街222-2

チェーン店と個人の小さなお店なら、どちらが美味しい?

焼餅は、北京のスーパーでも日本のガイドブックに載っている「護国寺小吃店」などの食堂でも食べることができます。北京には、「老北京小吃」と呼ばれる、北京の伝統的な軽食類を出す食堂が数多くあります。護国寺小吃店や白魁老飯荘などがそうです。特に護国寺小吃店は、支店数も多く、日本人旅行者にもお馴染みのお店になっています。ただ、私は、個人経営の小さなお店の焼餅のほうが美味しい気がします。なんといっても焼きたて熱々の力は絶大。オーブンから出したばかりの焼きたて熱々を食べると、少しで止めることができないくらい美味しい。焼餅好きなので、行列を見つけたり、自分のアンテナにひっかかるところがあると、食べてきました。でも、自分好みの焼餅って意外と少ないのです。

焼餅と「焦圓(ジャオチュエン)」、発酵させたおからの絞り汁「豆汁(トウジー)」が北京の伝統的な朝ごはん 焼餅と「焦圓(ジャオチュエン)」、発酵させたおからの絞り汁「豆汁(トウジー)」が北京の伝統的な朝ごはん

サクサク派としっとり派に分かれる焼餅

世界遺産の天壇の北門前には、「磁器口豆汁店」と呼ばれる、老北京小吃が食べられる超有名食堂があります。この食堂のすぐ北側の路地の入り口に、地元では有名な焼餅屋さんがあります。本当に小さなお店ですが、しょっちゅう行列ができています。ここの焼餅も美味しいのですが、私好みじゃありませんでした。やや大きく、お得感があっても、生地がしっとり系でした。焼餅は、サクサク派としっとり派に分かれています。老北京と呼ばれる北京ッ子は、焼餅に対して、並々成らぬこだわりを持っています。だから気温が零度を下回る日でも寒空の下、あんなに我慢強く並んでいるのです。その気持ち、わかります。私は、焼餅はサクサク系じゃないと嫌なんです。北京に行ったら、焼餅を食べてみませんか!あなたはサクサク派、それともしっとり派ですか?

天壇北門前にある老磁器口豆汁店。地元っ子から観光客まで幅広いお客さんが訪れる。朝は大混雑 天壇北門前にある老磁器口豆汁店。地元っ子から観光客まで幅広いお客さんが訪れる。朝は大混雑