見た目が茶色い東北料理は、見た目が地味な料理!?

中国のニュースサイト「今日頭条(今日のトップニュース)」を見ていると、「みんなが一番食べたい50種類の東北料理」と言う特集を見つけました。50種類の東北料理の写真を見ていたら、久しぶりに食べたくなってきました。それにしても東北料理って、どれも見た目が茶色い!煮込みにしろ、炒め煮にしろ、ほとんどの料理が茶色です。そのせいか見た目が地味。この地味さが、唐辛子の赤がきいた四川や湖南料理に比べてメジャーになれない原因の一つだと私は思います。四川料理は、どこに行っても食べられる中国で最も大衆的な料理。湖南料理は、四川料理に似て、辛いのですが、油控えめでヘルシー。湖南料理は、大ブームが起きたこともありますが、東北料理が大ブームになったって、私はあまり聞いたことがありません。

東北料理を代表する地三鮮。東北料理は見た目が地味? 東北料理を代表する地三鮮。東北料理は見た目が地味?

東北料理の主な特徴

東北地方とは、かつて満州と呼ばれた遼寧、吉林、黒竜江の3省です。ただ、東北料理と言うと、中国では3省に加え、内モンゴル自治区東部を加えた地方の料理をさします。その特徴は「溜(リュウ)」、「燉(トン)」、「醤(ジャン)」、「炸(ジャー)」です。溜はあんかけ、燉はとろ火の煮込み、醤はしょうゆ煮込み、炸は高温で揚げるを意味してします。東北料理のほとんどがこの4種の調理方法で料理され、炸を除いた3種の調理方法では、醤油を使います。そのため、見た目が茶色の料理が多いのです。また、非常に寒く、野菜が乏しい季節があるため「酸菜(スワンツァイ)」と呼ばれる白菜の漬物も東北料理を語る時には、はずせません。東北地方には朝鮮族も住んでいますが、酸菜はキムチとは違います。唐辛子を使わない白菜の漬物です。新鮮な野菜がわりに酸菜を使った煮込みも東北料理の特徴のひとつです。

酸菜と豚肉を煮込んだ「酸菜排骨(スワンツァイパイグー)」 酸菜と豚肉を煮込んだ「酸菜排骨(スワンツァイパイグー)」

東北料理を代表する料理

東北料理は、各地の中国料理と比べても見た目が地味です。そのかわり辛すぎたり、脂っこいなんてことがありません。醤油ベースなので、日本の味覚でも口にあいそうです。こんな東北料理を代表するのは、なす、じゃがいも、ピーマンを炒めた「地三鮮(ティーサンシェン)」、豚肉と極太の春雨を煮込んだ「猪肉燉粉条(ジューロウトゥンフェンティアオ)」、衣をつけて揚げた豚肉のあんかけ「鍋巴肉(グオパーロウ)」、骨付き豚肉のしょうゆ煮込み「醤大骨(ジャンダーグー)」などなど。どれも素朴な料理ばかりです。これは、中国でよく言われているのは「細かいことを気にしない東北人の性格にも通じる」と言われています。

「醤大骨」は、骨付きの豚肉のしょうゆ煮込み。東北料理のレストランでは、みんなが注文する料理。肉好きの東北人にとって、メイン料理のようなもの 「醤大骨」は、骨付きの豚肉のしょうゆ煮込み。東北料理のレストランでは、みんなが注文する料理。肉好きの東北人にとって、メイン料理のようなもの

北京で東北料理を食べる時は、ここに行こう!

さて、東北料理ですが、東北地方以外で食べようとすると、米を主食とする南部の都市では難しいかもしれません。東北人が多く住んでいる地区に行けば見つかると思いますが、旅行者には見つけにくいかもしれません。やはり南部ではメジャーな料理じゃないのです。しかし、東北と同じく粉ものを主食とする北京では、意外と簡単に見つかります。北京では「東北餃子館」、「哈爾濱(ハーアルビン)水餃」の看板があがったお店を探しましょう。水餃子と一緒に東北料理も楽しめますよ。東北料理は、しょうゆ味の家庭料理のような料理です。華やかさはありませんが、日本人の口にもあうと思います。次の中国旅行では、家庭的な東北料理を食べてみませんか!

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