とにかく地域差が大きい中国料理

2018年1月、中国のニュースサイトの「今日頭条(今日のトップニュース)」に「旅先で食べたものの中で、一番あわなかった料理は何ですか?」と言う特集が載っていました。2001年、西南部の四川省成都の大学に1年間留学していました。激辛の四川料理を食べ続ける環境にいたので、花椒のしびれるような辛味もオッケー。辛い料理にはまりました。私の場合、中国で食べたものの中で合わない料理って、思い浮かびません。それぐらい中国のごはんは美味しいです。強いていうなら、遼寧省大連のごはん? 炒め物の味付けがとにかくしょっぱい。北京を含め、中国北部は、しょっぱい味付けを好む地方ですが、大連の味は、私にはしょっぱすぎました。

大連で食べた、ぶっかけ飯。どのおかずも非常にしょっぱい。大連のしょっぱさは北京以上 大連で食べた、ぶっかけ飯。どのおかずも非常にしょっぱい。大連のしょっぱさは北京以上

中国人が認める、「中国で一番、おいしくない都市」とは?

今日頭条の特集記事では、中国のある都市の食べ物が票を集めていました。やっぱりね。推測通りの結果です。私が苦手な大連ではなく、中国国内では、料理が美味しくないことで知られた都市とそこで一番難しい味とされる食べ物でした。浙江省紹興や湖南省長沙の臭豆腐ではないです。それは、北京の「豆汁(トウジー)」です。北京の食と言えば、「老北京小吃(ラオベイジンシャオチー)」が有名。北京ッ子にとっては、昔も今も変わらない懐かしの味ですが、旅行者の評判は、いまいち。手軽に食べられる点心類が充実しているので、老北京小吃を食べてみる中国人旅行者は非常に多いです。

老北京小吃の定番朝ごはんセット。左下が豆汁、右上のわっかになっているものが焦圏 老北京小吃の定番朝ごはんセット。左下が豆汁、右上のわっかになっているものが焦圏

老北京小吃って、どんな料理? どこで食べられるの?

老北京小吃は、粉ものを主食とする北京で、主に朝ごはんに食べられている料理です。小麦粉生地をカリカリに揚げた「焦圓(ジャオチュエン)」、焼き肉まんのような「門釘肉餅」、生地に胡麻だれを練り込んだ「糖火焼(タンフォシャオ)」、豌豆で作った甘くないようかんみたいな「豌豆黄(ワンドウホアン)」などなど。書き出すと、きりがないほど種類は、豊富。どれも1個ずつ注文できるので、お安く、あれこれトライできるのが魅力。しかも「地安門小吃店」や「護国寺小吃店」などのチェーン店に行けば、そろっています。そこでトライしている中国人旅行者をしょっちゅう見かけますが、ほとんどが難しい顔をしています。

地安門小吃店で出会った上海から来たカップル。老北京小吃をトライ! でも、口にあわないようだった 地安門小吃店で出会った上海から来たカップル。老北京小吃をトライ! でも、口にあわないようだった

難しい味付けの老北京小吃の中で、最も難しい味の食べ物

そんな老北京小吃の中で、とびきり難しい味とされているのが「豆汁(トウジー)」です。これは、緑豆春雨を作る時にできる副産品ですが、ツンとくるにおいと強烈な酸味、そしてセメントや汚い雑巾を絞った水のような色をしています。「今日頭条」の記事の中では「便所のようなにおい」とぼろくそな意見が載っていました。しかし、北京ッ子にとって豆汁とは、「よそ者には、とうていわからない。私たちだけがわかる」と自慢にしている飲料です。私も最初は、衝撃のまずさに驚きましたが、今では北京に行くたびに飲むほど好きになりました。最初から「おいしい!」と言う中国人が少ない北京の味ですが、これが中国北方を代表する味。難しい味と覚悟して食べたら、意外といけるかもしれませんよ!

麻豆腐は、緑豆春雨を作る時にできるおから。羊のしっぽの油を加えて食べる。こちらも癖のある味 麻豆腐は、緑豆春雨を作る時にできるおから。羊のしっぽの油を加えて食べる。こちらも癖のある味