南鑼鼓巷に比べて、マイナーな護国寺小吃街

「護国寺小吃街ってどこ? 南鑼鼓巷なら有名だけど、南鑼鼓巷から近いの?」。観光客は、こんな風に言うかもしれません。北京ッ子なら、護国寺小吃街を知っていますが、地方からやってくる中国人観光客で知っている人は、北京に詳しい人か丁寧に調べている人の可能性大です。北京の若者だけでなく、中国全土から観光客が押し寄せる南鑼鼓巷と比べると、護国寺小吃街は、かなり地味。今、南鑼鼓巷に行くと、チュロス、マカロン、おでんなどの海外のおやつを楽しめます。何でもありな感じが若者に受けていますが、北京に来たのだから北京のものを楽しみたいという人もいるはず。そんな人におすすめなのが護国寺小吃街です。

護国寺小吃街は、北京五輪後に大きな改修工事があり、かなりきれいになっている 護国寺小吃街は、北京五輪後に大きな改修工事があり、かなりきれいになっている

護国寺小吃店の始まりとは?

護国寺小吃街は、北京中心部の故宮博物院の北東にあります。平安里の交差点から1本北側の通りの入口に護国寺賓館(ホテル)があるのですぐ、わかりますよ。護国寺がある通りなので護国寺街ですが、護国寺よりも有名なのが「護国寺小吃店」と呼ばれる食堂です。護国寺は、元代に建設が始まった歴史あるお寺です。陰暦の8日に毎月、境内では大きな「廟会(ミャオホイ)」が開かれていました。廟会とは、縁日のことです。この護国寺の廟会は、北京で評判の美味しいものが集まってくることで知られていました。茶湯、爆肚、豌豆黄、灌腸など、北京の名物料理が何でもそろっていたと言われています。

護国寺小吃店(写真は、本店。護国寺大街93号)の入り口 護国寺小吃店(写真は、本店。護国寺大街93号)の入り口

北京の下町そのもののような護国寺小吃街

1956年、政府が護国寺の廟会に出店していた10数名の職人を組織して、護国寺小吃店を始めました。これが護国寺小吃店の始まりです。現在の護国寺小吃店は、棚に並んだ北京名物を指さして注文し、トレーに載せてもらうと、後は自分で席を探すセルフサービスの食堂です。近所に住む老北京が自分の家の台所代わりに使っていると言ってもいいぐらい地元の常連さんも多いお店です。護国寺街って、北京の下町のような雰囲気満点のところです。それにしても活気のある細い通りって、人をひきつけます。護国寺通りには、餃子を出す食堂や粉ものを売るテイクアウトのお店が集まって来ました。それで護国寺小吃街と呼ばれるようになりました。

護国寺小吃街は、地元の人向けの粉ものを売るお店も多い 護国寺小吃街は、地元の人向けの粉ものを売るお店も多い

南鑼鼓巷と護国寺小吃街の違いとは?

南鑼鼓巷は、中国各地と世界の美味しいものが集まる通りです。湖南省長沙の臭豆腐、四川省成都の酸辛粉などなど。南鑼鼓巷に比べて、護国寺小吃街で食べられるのは、ほぼ北京名物です。海外の食べ物をどんどん受け入れていくのが今の北京の流行りだとすれば、護国寺小吃街は、保守的です。そのかわり「老北京小吃」と呼ばれる、粉ものや宮廷菓子を中心とした、昔ながらの北京の軽食を食べたいなら、護国寺小吃街がおすすめです。通りの西には、中国を代表する京劇俳優の梅蘭芳記念館もあります。南鑼鼓巷のようなハデさはないですが、北京の味を食べに護国寺小吃街に行ってみませんか!

右手前から、胡麻ダレ味の涼麺、カスタードクリームのないシューに似たナイヨウジャーガオ、野菜が入った北京風春巻 右手前から、胡麻ダレ味の涼麺、カスタードクリームのないシューに似たナイヨウジャーガオ、野菜が入った北京風春巻