二つとして同じものがない北京のゴマパン

半年ぶりの北京で半年ぶりに「焼餅(シャオビン)」を食べてきました。焼餅と言っても、これはゴマたっぷりのパンのようなもの。ゴマパンと言っても、店によって差があり、同じものが全くありません。サクサク、しっとり、ふんわりなど、食感もいろいろ。私が北京に行くたびに食べる焼餅は、小麦粉生地が層になったパイに近いタイプです。小麦粉を主食とする北京では、焼餅も主食のひとつ。夕方になると人気店の前には行列ができます。今晩か明日の朝に食べるのでしょう。大量の焼餅を買ったお客が、ビニール袋をぶら下げて歩く姿を見ると、私は「今、北京にいる」と言う実感がわいてきます。

私のおすすめ焼餅はサクサク系。安定門内大街附222-1。どんどん値上がりし、現在は1個1元(約18円) 私のおすすめ焼餅はサクサク系。安定門内大街附222-1。どんどん値上がりし、現在は1個1元(約18円)

中国版クレープと言えば、煎餅果子

北京で焼餅と並んで、人気が高い粉ものと言えば、「煎餅果子(ジェンビングオズ)」です。これは中国版クレープ。ピリ辛の味噌をぬり、「果子」と呼ばれるカリカリに揚げたスカスカドーナツのようなものを巻いて食べます。煎餅果子も主食の一種ですが、焼餅とは違い、他の料理と一緒に食べるのではなく、単独で食べることがほとんど。一品で完結! 立派な一食です。地下鉄の駅の入り口付近で売っていることが多いので、出勤途中の中国人に人気があり、朝は飛ぶように売れていきます。

煎餅果子。特に有名ではないが、個人的に地下鉄和平門駅北側の和平門菜市場の中にある煎餅果子屋がおすすめ 煎餅果子。特に有名ではないが、個人的に地下鉄和平門駅北側の和平門菜市場の中にある煎餅果子屋がおすすめ

かつての人気粉ものは、いったいどこへ?

半年ぶりの北京で焼餅の食べ比べをしていると、新しい粉ものが出てきていないことに気づきました。北京五輪前後は、「掉渣餅(ディアオジャービン)」や「宮廷肉餅(ゴンティンロウビン)」、「鶏蛋灌餅(ジータンガンビン)」など、短期間に爆発的に流行る粉ものが次々と現れました。掉渣餅などは、もともとは湖南省の名物ですが、中国のピザと呼ばれ、若者に人気がありました。宮廷肉餅は、陝西省西安の名物で一時期は、数えきれないほどの屋台や食堂の軒先で売られていました。河南省名物の鶏蛋灌餅も旅行者が北京名物かと勘違いするほど、流行っていました。しかし、時がたつと、流行り物は消え、掉渣餅も宮廷肉餅もわずかばかりのお店が北京に定着しました。それ以外は、昔から北京にある定番ばかり。やはり定番は強し!

定番の粉物屋さんは、こんな感じ。ショーケースの中に入った粉ものを指さして買う 定番の粉物屋さんは、こんな感じ。ショーケースの中に入った粉ものを指さして買う

新しいものより定番の人気店に注目!

新しい粉ものが出なくなったかわりに「饅頭(マントウ)」の人気店が増えてきました。饅頭は、具なしのかなり堅く蒸したパンです。ご近所さんしか知らなかった人気店がネットで話題になり、あっという間に大行列なんてことが起きています。私も最近は、焼餅と饅頭の人気店巡りにはまっています。人気店でも自分の好みにあわないこともありますが、それはそれで新鮮。だから同じものを食べてもあきません。うれしいことに定番の粉物は、ヨーグルトアイスやニュージーランド風のトーストのような流行り物と比べると、行列が絶えない人気店でも激安。北京滞在中は、焼餅や煎餅果子の人気店めぐりをしてみませんか!

満記焼餅(牛街牛羊肉市場1階)も人気店。安定門内大街の焼餅と違い、こちらはふわっとしっとり系 満記焼餅(牛街牛羊肉市場1階)も人気店。安定門内大街の焼餅と違い、こちらはふわっとしっとり系