「知る」楽しみを追求する旅をしてみませんか

旅の楽しみ方は人それぞれ。1000人いれば1000通りの旅があります。でも、海外旅行の楽しみは「食べる、買う、マッサージをする、きれいな景色を見る」に尽きると思っていたりしませんか?旅は実地の社会科見学。これほどいろいろなものへの興味が広がる可能性をもつ行動はないと、私は思っています。外国にいるという貴重な時間の一部を、より多くのことを知るために費やして、一歩深い旅をこころがけてみませんか。今回はさまざまな興味のなかでも、旅先の歴史について考えてみます。

旅は興味を広げる絶好のチャンス! 海外には歴史の本を1冊持って 旅は興味を広げる絶好のチャンス! 海外には歴史の本を1冊持って

小さな疑問が大きな興味につながることも

「北京の天安門広場で、かつて何が起きたのか?」「ペルーのマチュピチュ遺跡では、当時どんな生活が営まれていたのだろう?」旅行をしているとき、ふと疑問に思うことが多々あることでしょう。自分がいる土地が、どのような経緯のもとに現在にいたるのか、気になるのは自然なことです。遠い昔から形を変えつつ連綿と続いてきたその地域の状況が、現在にも必ず影響を及ぼしているものです。これらの小さな疑問こそが興味につながっていくものです。

旅にはぜひ歴史の本を1冊携えて

旅する土地の歴史について、インターネットで調べるのもいいけれど、おすすめは本。新書など小さなものを、1冊持っていくといいでしょう。日本だと読む気がしないものでも、旅先では移動の際などにじっくりと取り組む時間があります。現在いる国だと思うと興味も増すでしょう。私もかつて、あまり関心がなかった東南アジア史の本を持って行ったことがあります。学校で習う世界史ではほとんど出てこない地域ですが、平和な印象とはうらはらに数多くの戦いを経てきたこと、西洋の植民地化の詳細など、思っていた以上に興味深く読めた経験があります。

日本人にとって避けられない戦争についても知る

日本人の私たちにとって、アジアを旅することは戦争の歴史に触れることでもあります。「こんな国にも」と思うような場所にまで日本軍の記憶が残り、博物館などで当時の様子を知ることができます。とはいえ、罪悪感でいっぱいになり萎縮する必要はなく、各国の主張する事実をしっかり知ることが大事なのだと思います。旅はそのための絶好の機会。かつての戦争について知って初めて、アジアの人々の日本に対する複雑な感情も、少し理解できるようになるのかもしれません。