真冬の中国旅行は北方と南方、どっちがおすすめ?

12月、1月の寒い時期、北京に行くと言うと、「こんな寒い時期に、どうして、そんな寒いところに行くの?」と言われます。「冬は暖かい中国の南のほうに行けばいいのに」と言われることもあります。確かに中国の気候を考えると納得です。実際、冬に中国を旅行してみると、それが半分正解で半分正解でないことがわかってきます。その訳は中国の習慣に大きく関係があります。しかもこの習慣は中国の大地を東西に流れる揚子江を基準に南北で異なります。

エアコンがあっても使わない中国の南方、冬の旅は北方がおすすめ エアコンがあっても使わない中国の南方、冬の旅は北方がおすすめ

揚子江より南側の都市では暖房を使わない!

中国では揚子江より南側に位置する都市では冬に暖房を使う習慣がないと言われています。四川省の成都は揚子江より北側に位置してますが、ここも冬は暖房を使いません。四川省は揚子江流域にあり、中国人の感覚として南に位置するからです。揚子江の南側では冬でも暖房など必要がないくらい暖かい地方もあります。しかし、四川省、湖南省、雲南省の標高の高い地方や北部の冬はかなり寒いです。もちろん中国人の家にエアコンやストーブがないわけではありません。ちゃんとそろっていますが、使わないものなのです。

冬は部屋の中でもコートを着たまま?

12月に安徽省合肥に住む中国人の友人の家にお邪魔したことがあります。安徽省の合肥は上海から高速列車で西に2時間ほどの町です。気候は上海とほぼ同じです。覚悟はしていましたが、やはり部屋に暖房はついていませんでした。部屋の中で吐く息は真っ白でした。私も友人の両親も部屋の中でコートを着たままで、会話をし、ごはんを食べました。南方の中国人の中高年は、子供の頃から暖房がない環境で育ってきました。冬は部屋の中でもコートを着たままで過ごすのが習慣になっています。揚子江より北側の都市では冬は零下をしたまわる日も多く、暖房なしでは生活できません。冬はエアコンなりストーブをつけているのがあたりまえです。

観光それとも暖かい部屋?冬の中国旅行は何を優先する?

冬の中国北方の旅は、観光をしている時は突き刺さるような寒さです。あまりの寒さに「こんなに寒いのに来てしまった私は本当のバカ」と、後悔が襲ってきます。そのかわり、一歩部屋に入ると、ポカポカ天国です。南方の旅は零下を下回る日はほとんどなく、観光も楽ちんです。しかし、部屋に戻ると氷室のようです。その上、ホテルの部屋のエアコンも暖房のききが異様に悪いなんてことも少なくありません。北方に住む中国人は「冬は暖房がない南方には行きたくない。冬は北方がいいね。外はどんなに寒くても部屋の中はあったかいから」と言います。私もこの意見に賛成です。