アジアで割り勘の習慣があるのは日本だけ

旅先でその国の友達とごはんを食べるとき、スマートにおごったり、おごられたいです。でも、スマートにおごられるって難しいです。正直言って、割り勘のほうが楽です。私が知っているアジアの中で、中国、韓国、タイには割り勘の習慣はありません。韓国やタイではその日、食事に誘った人、一番年上の人が払うようになっています。10年以上前の中国では割り勘を「ケチな日本人の習慣」と、ちょっとバカにしていました。でも、時代は変わったんですね。今、中国では「AA制」は普通になりました。AA制とは割り勘のことです。

「80後」、「90後」と呼ばれる中国の若者の考え方は意外と伝統的だった! 「80後」、「90後」と呼ばれる中国の若者の考え方は意外と伝統的だった!

中国の若者世代は割り勘もオッケー!

「80後」、「90後」と呼ばれる人たちがいます。80年代以降、90年代以降に生まれた人たちをさします。日本で以前、よく言われた「新人類」と意味が似ています。中国が豊かでなかった時代を知らず、発展してから生まれたので、伝統的な中国人の感覚や考え方を持ってない人たちだと言われています。こんな80後、90後の人たちの間では、割り勘は普通のことです。とは言っても、40代以上の中国人にとっては割り勘は、今でも到底受け入られないものです。

中国のレストランで必ず見かける、白熱のお芝居とは?

私の場合、しょっちゅう北京に行くので、40代の友人とは交代でおごるという決まりにしました。さて、中国のレストランでお勘定をする時、お決まりの光景があります。「今日は私に払わせて!」、「ダメッ、私が払うわよ」の争いがあちこちのテーブルで起きています。でも、これはお芝居です。中国人グループの場合、暗黙の了解で今日は誰が払うか、わかっています。でも、必ず、このお芝居が始まります。私が中国の友人におごってもらった時のことです。私は中国人のように「ダメダメ、ここは私に出させて」とは言わずに、「どうも、ありがとう!」と、あっさりおごられました。前回は私がおごったので、今回は友人の番です。私の態度に友人がびっくりしてしまいました。

割り勘もオッケーの若者世代にも伝わった中国の伝統

払うつもりもないのに「今日は私が出すからね」と言うのは、わざとらしいと思いませんか?この話をすると、80後も90後の中国人も「それは絶対、ダメです」と言います。少なくとも1回は「ダメッ、私に出させて」と、言わないといけないそうです。ちなみに相手の言葉を真に受けて、自分が払う番なのに、相手に払ってもらうのもバツです。新人類と思われている80後、90後に、お勘定前のこのお芝居が必要と言われるとは思ってもみませんでした。中国人の割り勘に対する考え方は確かに変わりましたが、お勘定前のお芝居に対してはまだ、まだ伝統的なのです。