お正月が近づくと、よく目にする「年夜飯」とは?

「年夜飯預定(予約)」、「年夜飯一卓1000元(約18900円)!」などの看板を見かけるようになると、中国は、もうすぐ旧正月です。中国のニューイヤーと言えば、新暦の1月1日ではなく、旧正月のほうです。中国人にとって、新暦の1月1日にはたいした意味はなく、旧正月に全力投球です。大晦日の夜を「除夕(チューシー)」と言いますが、「年夜飯(ニェンイエファン)」とは、除夕に家族や親戚が集まって食べるごはんのことです。地方によっては、「団年飯(トゥアンニェンファン)」とも言います。

一族が集まる旧正月は毎年、一番重要なビッグイベント! 一族が集まる旧正月は毎年、一番重要なビッグイベント!

中国の北方のお正月に餃子を食べる伝統

大晦日の日、家族や親戚が集まって餃子を作って食べるのは、粉ものを主食とする中国の北方の習慣です。餃子だけでなく、他にごちそうが用意されており、これも年夜飯です。夜中の0時を過ぎると、1年豊かに過ごせますように、お金持ちになれますようにと願いつつ、家族みんなで餃子を食べます。餃子の中には、あらかじめコインが入れてあり、それを食べた人があたりです。その人は、1年を豊かにすごせるそうです。こんな伝統も現代化が進んだ中国では、少しずつ変わってきました。今は、レストランで年夜飯を食べるのが、流行っています。

いまどきの中国の年夜飯事情

そのため、中国のレストランやホテルは、旧正月が近づくと、どこも年夜飯の宣伝に余念がありません。とにかく町中に年夜飯の広告があふれると言ってもいいほどです。しかも毎年、豪華になっています。1卓あたりの金額がどんどん上がっています。1卓数千元も特に珍しくはありません。また、年夜飯の料理は地方ごとに特徴がありました。北京なら北京ダック、肉末焼餅(ミンチ肉をはさんで食べるゴマパン)、碗豆黄(エンドウ豆で作ったお菓子)などです。これも今では、すっかり代わり、かなり自由な内容になっています。

年夜飯が、流行るようになった訳

家族が協力して、年夜飯の料理の準備をし、餃子も大量に作ります。これも新年のための楽しい作業だったはずですが、今では、準備をしたり、大量の洗いものをするのは面倒です。それよりも外食をするほうが、楽でいいという考え方の人が増えています。もちろん、準備の中心となって、動き回る母親に楽をさせてあげたいという気持ちもあります。仕事が忙しいから自分も楽をしたいという気持ちが息子や娘たちにあるかもしれません。そうなると年夜飯は、レストランで食べるのが一番、都合がいいのです。中国の伝統的なお正月の過ごし方は、今、どんどん変わっていっています。