中国のネットで話題の「故宮猫保安」とは?

「故宮猫保安(グーコンマオパオアン)」って、何のことか知ってます? 2014年の春頃から中国のネットでは、話題になっていたようです。故宮猫保安の故宮は、世界遺産の故宮です。北京の中心部にあり、連日、多くの観光客が訪れる中国を代表する歴史遺産です。2017年11月にトランプ大統領が訪中した時にも訪れました。「猫」は何かの例えでもなく、正真正銘のねこ。「保安」とは、警備の仕事をする人、ガードマンと言う意味です。「故宮猫保安」って、故宮に住む猫のガードマンのことです。2017年末、故宮には、200匹を超える猫が住んでいると言われ、あちこちに出没する猫保安に会うために故宮に行く人が増えているのです。

故宮の内廷のベンチで寝ていた猫ガードマン 故宮の内廷のベンチで寝ていた猫ガードマン

故宮にネズミの被害が報告されない理由

2014年5月15日の北京の情報サイト「本地宝」には、こんな記事が載っていました。「故宮神秘員工猫保安探秘、深宮里的猫保安生活(故宮の神秘的な従業員『猫のガードマン』を探ってみよう、宮廷の奥に住む『猫のガードマン』の生活とは)」。故宮博物院が閉館すると、観光客は誰一人として故宮内に留まることは許されません。ガードマンが故宮のシンボルカラーと言うべき赤い壁に囲まれた内部を巡視してまわります。陽が落ちると、昼間は故宮内の事務所で丸まっていた猫のガードマンの巡視も始まります。この子たちが、しっかりとネズミを捕ってくれるので、故宮ではネズミの被害がないそうです。

猫ガードマンの一部は、皇帝や皇后の愛猫?

「本地宝」の記事によると、故宮博物院には、32の部署があります。その部署が、捕まえた20匹の野良猫の避妊手術をしたことから始まりました。その後、あわせて181匹の猫に避妊手術をし、その費用に1万8410元(約31万2970円)もかかったそうです。2017年12月現在、故宮には、200匹を超える猫がいると言われています。2016年10月に私が故宮を訪れた時も観光客が休んでいるベンチの上でくつろいでいました。あの子たちが猫のガードマンだったとわかっていたら、故宮内をもっとじっくりチェックしたのに。本当に残念です。ちなみに明代から皇帝や後宮の女性たちは、猫を飼っていました。猫のガードマンのうち、一部はこの宮廷猫の子孫らしいですよ。

観光客がいてもマイペースの猫ガードマン 観光客がいてもマイペースの猫ガードマン

猫ガードマンは、広大な故宮のどこで会える?

故宮は、じっくり見るなら、ゆうに4、5時間はかかるほど広大です。中は公の場である外廷と、皇帝ファミリーが生活した内廷に分かれています。猫のガードマンに会えるのは、主に内廷です。私は、珍宝館になっている皇極殿に近い休憩スペースで会いました。このあたりには、9頭の龍が描かれた九龍壁、京劇好きの西太后が京劇を楽しんだ暢音閣などの見どころが集まっています。外廷からここにたどり着くまでにかなり疲れるので、ベンチではぐったりした観光客の姿が目につきます。この休憩スペースを中心に猫のガードマンたちが、優雅に巡視、巡回をしています。初めての北京なら故宮博物院は必見ですが、2回目の北京でも猫のガードマンに会いに故宮博物院に行ってみませんか!

あまりの広さにぐったりした観光客。ここも猫ガードマン出没ポイント! あまりの広さにぐったりした観光客。ここも猫ガードマン出没ポイント!