北京から行く世界遺産の平遥のような街

城壁に囲まれたひなびた街や村って、歴史の重みを感じる中国の街って感じがします。世界文化遺産のひとつでもある山西省の平遥がまさにそうです。行ってみたいですが、北京からは遠くて時間がかかります。完全に城壁が残っている街って、交通が便利なところにはもう残っていないのです。それが北京から日帰りで行けるところに残っていました。しかも鉄道やバスを使って、交通費をあまりかけずに行けるところです。そこは河北省の懐来県にある「鶏鳴驛(ジーミンイー)古城」です。

北京から行く日帰り旅行!城壁に囲まれた鶏鳴驛古城 北京から行く日帰り旅行!城壁に囲まれた鶏鳴驛古城

鶏鳴驛古城の城壁を歩いてみました!

鶏鳴驛古城は北京から約150キロのところにあります。鶏鳴山のふもとにある古城です。「驛(イー)」は宿場町という意味です。元代の1219年、ジンギスカンが西征に向かうとき、この地を通り、宿場町としたことが始まりです。その後、明代の1420年になると本格的に城壁が建設されました。城壁は周囲1891メートル、高さ11メートル、城壁上部の幅は3から5メートルです。城壁の上を歩いてみましょう。城壁の上から見える景色は鶏鳴山があるだけで、高い山もなく、低層のビルすら見えません。ポツンと古城が残っているだけです。城壁の内部には東西の門を結ぶ通りがありますが、他に広い通りは見当たりません。

鶏鳴驛古城で1泊した中国の歴史上の人物とは?

この通りの両脇に四合院作りの家が並んでいます。この中に清朝末期の政治に影響を与えた西太后が泊まった家が残っています。1900年、欧米列強を中心とする八か国の連合軍が北京を攻撃しました。その時、西太后が西安に逃亡する途中、この鶏鳴驛古城で1泊したとされています。泊まった家は「賀家大院」と呼ばれる有力者の家です。西太后が泊まった部屋は中に入ることもできます。ベッドの下がオンドルになっている小さな部屋ですが、現在、この家に住む人が生活をしています。そのため、部屋にはおしょうゆやサラダ油がおかれていて、生活感があふれています。あまり観光地化されていないので、このあたりの感覚はゆるいのです。

面倒でも行く価値は十分!鶏鳴驛古城!

鶏鳴驛古城は国道110号線沿いにあり、高速道路も走っています。街道沿いの交通が便利なところは再開発のため、多くの古鎮や古い街並みが姿を変えました。それだけに完全な形で城壁が残っている鶏鳴驛古城は、奇跡的と言ってもいいほどです。鶏鳴驛古城への行き方は、北京北駅から汽車で沙城まで行きます。約2時間15分ほどです。そこから下花園行きバスに乗り換えて20分ほどです。または北京の徳勝門箭楼付近から880路バスに乗り、東花園で降ります。ここで待機しているミニバスに乗り、沙城まで行きます。ここから下花園行きのバスに乗ると鶏鳴驛古城まで約20分です。乗り換えは面倒ですが、鶏鳴驛古城を見れば「来てよかった!」と思うこと、間違いなしです。