中国の古鎮巡りは有名すぎると問題多し

中国大陸は広すぎて、古鎮(歴史ある風情のある街並)巡りと一言でいっても、省が変われば気候もかわり、建築様式ががらっとかわります。だからいくつ見ても飽きません。しかし問題もあります。有名な古鎮(古城)だと修復のしすぎで、いかにも偽物っぽく、商魂たくましい店も多すぎます。その上、観光客も多すぎてけたたましい。かといってマイナーな古鎮だと、古鎮の風情はばっちり残っているものの、訪れる人も少なく、食事をするところすらありません。ほど良いってのが中国にはないんです。北京の近くとは言えませんが、河北省の蔚県に「暖泉(ヌアンチュエン)」という古鎮があります。ここが数少ない「ほど良い」古鎮です。

北京から行く週末旅行にいかが? 華北省の暖泉古鎮 北京から行く週末旅行にいかが? 華北省の暖泉古鎮

穴場? 河北省の暖泉古鎮に行こう!

蔚県は北京を取り囲むような河北省の西部にあります。ちょうど北京のず〜っと西側、山西省との省境に近いところです。蔚県から約15キロ離れたところにあるのが暖泉です。名前の通り、古鎮の東西に泉が湧いており、四季を通して温かい水が村を流れていたと言われています。元代に建設が始まった暖泉は明清代に交通の要所として、この付近の商業の中心として栄えました。そのため、今、暖泉で見られるのは明清代の四合院の家が中心です。「北官堡」と呼ばれる城壁も、無駄な手は加えられず清代末期の姿を残しています。

観光客は少なくても必要なものはそろってます

暖泉村の入り口付近に、特産である「豆腐干(干した豆腐)」を売っているところや食堂、商店がありますが、それ以外は土産物屋もほとんどありません。黄土色の土壁のいかにも農村といった家もあれば、灰色のれんがで作られたモダンな門がある家もあります。暖泉には、ツアー客はやってこないので、静かそのもの。自分の好きなように古鎮の中を見学していいんです。村人も観光客を気にせず、路上にトウモロコシを干すなど野良仕事をしています。北官堡から一直線につながる道を登れば、高台にでます。ここからは暖泉全体を見渡せます。

ちょっと遠いけど、がんばっていこう!

暖泉の行き方ですが、北京北バスターミナルからバスは出てますが、蔚県まで片道4時間もかかります。蔚県ミニバスに乗り換えて、さらに30分。日帰りはきついので週末1、2泊旅行がおすすめです。張家口からなら蔚県まで20分に1本バスが出ています。これでも3時間かかりますが、本数が多いので便利です。張家口に宿をとり、日帰りもできますが、蔚県で宿をとるのがおすすめです。暖泉には「打樹花(ダーシューホア)」と呼ばれる奇習があります。花火というよりも爆発にしか見えない迫力の打樹花のショーが週末の夜だけ行われます。打樹花を見られなくても、古い建築がしっかり残り、食堂もある暖泉は中国では数少ない「ほど良い」古鎮です。