大気汚染が深刻な北京のお天気は運次第

「うわあ、どんよりしてる。全然、先が見えない」。北京の首都空港に到着すると、視界が悪くて、10メートル先も見えないんじゃないだろうかという日もあります。北京の大気汚染はかなり深刻です。そうかと思えば、翌日、すっきり晴れた青空を拝めたりもするのです。20年以上前なら、北京の冬と言えば、連日、すっきり晴れた青空の日が続くのがふつうでした。今は視界が悪いか、晴れているか、どちらの日にあたるかは運にかかっています。しかし雨が少ない冬にわざわざ北京に行ったのなら、冬の青空の下で世界遺産の長城を見たいものです。

冬に世界遺産の「長城」観光をするのなら、お天気がよくても要注意! 冬に世界遺産の「長城」観光をするのなら、お天気がよくても要注意!

最近、欧米人旅行者の支持を集めている長城

「月から見える地球の唯一の建築物」と言われる長城はいくつかあります。一番有名なのは、もちろん「八達嶺(パーダーリン)」です。バスや鉄道で簡単に行けるので、団体旅行では、八達嶺に行くのがお決まりです。八達嶺の観光客があまりにも多すぎるので、最近は外国人、特に欧米人観光客の支持を集めているのは、「慕田峪(ムーティエンユイ)」長城です。中国人韓国客が少なく、静かに見られるので人気です。八達嶺はもう3回以上も行ったことがあるので、今回は慕田峪に行くことにしました。前日の夜は、雪が少ない北京にしては、けっこうな量の雪が降り、翌朝は地面にまだ、雪が残ってました。

長城と北京中心部の雪の量は全然、違います!

慕田峪長城は、東直門バスターミナルから916路「懐柔(ホワイロウ)」快に乗ります。約1時間30分で到着です。ここから慕田峪長城の入り口まではタクシーです。北京中心部からかなり北側の山の中なので、雪が相当残っていました。ここまで雪が残っていると、慕田峪長城に観光客がいるのか、不安になってきます。タクシーの運転手さんもいくらでもお客がいるなら、私が観光を終えて戻って来るのを待っているとは言いません。今日は駐車場で帰りを待っていると言います。相当、今日のお客は少なそうです。タクシーで約30分で慕田峪長城のゲートに到着です。

雪の長城は美しいけれど、足元は緊張感でいっぱい!

急な坂道には雪が大量に残っているので、ロープウエイで上まで進みます。慕田峪長城は東側が高く、西側が低くなっています。東側のほうが眺めがいいのですが、急勾配です。雪が積もった石畳の上を、ゆっくり進みますが、滑りそうでドキドキします。ただ、真っ青な空を背景にした雪の長城は、文句なしに美しい! 今日、来てよかった! 10名にも満たない観光客のほとんどが欧米人です。彼らが歩いた後を、私も歩いていきます。踏みしめられ、固まった雪道は滑ります。誰にも踏まれていない雪道も歩きにくく、先に誰も進んでいないところに出たあたりで、リタイヤしてしまいました。冬の長城は、青空に恵まれても、雪が降るとうまく歩けません。冬の長城観光は雪の情報チェックと滑らない靴が一番重要です。