北京の中心、故宮を一望できる場所

もしかしたら北京の故宮より、こっちのほうが好きと言う人が多いかもしれません。72万平方メートルもある故宮の全景が一望できる場所と言えば、ここだけです。こことは、故宮の北門である神武門よりもさらに北側にある景山公園です。故宮は北京の中心線上に位置しています。その故宮の真北にある景山公園も北京の中心線上にあり、かつ最高地点にあります。最高地点になっているのは、人工で作られた景山の上に建つ万春亭です。万春亭が故宮の全景を正面から見られる場所です。

夕暮れの故宮は、あまりにも美しく、いつまでも見ていたくなる 夕暮れの故宮は、あまりにも美しく、いつまでも見ていたくなる

故宮を一望以外に景山公園で有名なものとは?

景山公園は、故宮が一望できる場所以外に知られていることがあります。ここは明の最後の皇帝、崇禎帝が首を吊って、亡くなった場所です。景山公園の正門を入って、東側の道に入っていくと、その槐の木があります。1644年、農民の反乱の指導者である李自成の軍が迫ってきた時に、皇帝が自ら、この木で首を吊ったと言われています。実際のところ、現在残っている槐の木は、何度も植え替えられたもので、本物ではないようです。横には石碑も建てられており、明の終焉の場所になっています。

景山公園を訪れるのは観光客ばかりではない

この槐の木のすぐ側の道が、万春亭への道です。景山公園は、故宮より小さいと言っても23万平方メートルもあります。広大な公園内は、北京市民のかっこうの散歩の場所となっています。気候のいい時は、夕方になると、ウォーキングをしたり、ベンチでのんびり過ごしたりする市民の姿が目につきます。景山に登る道はいくつかありますが、槐の木のそばの道が、最短です。すっきり晴れた日の夕方、「今日は、見られるかも!」と万春亭に駆け上がると、びっくりでした。

夕方、景山公園の最高峰、万春亭に集まる人たち

みんな同じことを考えているんですね。万春亭では、三脚を用意した写真好きの旅行者が、既に大勢スタンバイしていました。皆さん、綺麗な夕焼けと故宮の全景を撮ろうと準備万端です。運よく、私が訪れた日は、故宮がはっきり見えました。最近の北京は、大気汚染がひどく、こんなにすきっと故宮が見える日も少ないと聞きます。皆さん、刻々と変わる故宮の表情をカメラに収めようと場所を動いてくれません。それでも、こんなに綺麗な夕焼けの故宮を見られて大満足です。しかも景山公園の入場料って、たった2元(約38円)なんですよ。入場料が高い中国で、これほどお得で見ごたえがある場所はありません。北京に行ったら、夕方の景山公園に行ってみましょう!