万里の長城に行かないでどうするの?

万里の長城は、紀元前6世紀の春秋時代から明時代にいたるまで、2000年もの長きにわたって、造成を重ねてきた建築物です。西は「嘉峪関」から東は「山海関」、更には遼寧省の北朝鮮国境まで延長され、総延長6000キロにも及ぶ長さです(中国政府発表)。これは日本の最北端と最西端の直線距離の約2倍。途方もない長さです。北京の近くにあるのが、70キロ北にある明代に建てられた八達嶺長城です。僕と妻が北京に行ったのは1月下旬。冬は排ガスも少なく、青い空の下、天壇や故宮が美しく清々しい空気に包まれていました。服装は、上下ヒートテックの下着の上から厚手のズボンに、トックリセーター、その上から厚手の丸首セーターを着て、腰まですっぽり隠れる厚手のコート、毛糸の帽子で耳まで隠し、毛皮の手袋は北京で買い求めたものでした。最高気温は零下ですが、これだけ着ていれば十分温かく、気持ちよく街歩きができました。

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いざ万里の長城へ

北京郊外の万里の長城、八達嶺長城へは列車が便利です。地下鉄2、4、13号線「西直門」駅そばの北京北駅からS2列車が出ています(所要1時間10分、片道6元、約90円)。火〜木は1日8往復、金〜月及び祭日は11往復していますが、秋の大型連休に当たる国慶節など大混雑が予想される日は、避けた方がいいかもしれません。万里の長城がすし詰め状態になるのです。バスならば、地下鉄2号線「積水潭」駅から歩いて10分「徳勝門」バスターミナルから919系ノンストップバスが出ています(所要1時間、市政府交通カード利用で4.8元、約72円)。地元のツアーなら150元、日本語ツアーなら500元前後、タクシーなら1日チャーターで600元程度です。さて今回は列車です。S2列車は日本の新幹線に似た車両で快適そのもの。車内で入場券やロープウェイの割安チケットを売りに来ますので、買っておいてもいいでしょう。(金額は2016年現在です)

命の危険を感じる寒さに震える

駅に到着したら、ロープウェイ行きの無料バスが出ていますが、徒歩で30分弱です。駅に降りたとん、物凄い寒さに襲われました。北京とはまったく気温が違うのです。日本人のツアーの方で、真冬の万里の長城ハイキングで凍死した事故がありましたが、現地の空気を吸って、体でそのとおりだなとわかります。命の危険を感じるほどに寒いのです。早足で歩いて体を温めます。入口に到着。一部長城の間をくりぬいて、道路が通っています。その短いトンネルから強烈な冷気が吹き込んでいました。計ってみるとマイナス15℃。フェーッ! 万里の長城に登ると、写真撮影の人や物売りの人たちが、全身防寒対策をして働いています。真冬ですが、長城にはチラホラと人が歩いています。立ち止まると途端に寒くなるので歩きます。そうして見学を終えて温かい建物内でさっぱり味の蘭州ラーメン。しかし30元とはちょっと高いですね。