万里の長城の代名詞「八達嶺」の最近の評判

中国ではGWや国慶節の連休になるとお決まりのように「うわ〜っ、すごい人! これは観光どころじゃないわ!」と、こんな感想を持つ場所がテレビに映し出されます。そこが「八達嶺長城(バーターリンチャンチョン)」です。世界遺産の「万里の長城」の中で最も早くから観光地としての整備が整ったのが八達嶺です。そのため八達嶺が、万里の長城の代名詞のようになっていますが、他にもいくつか有名なところがあります。「金山嶺(ジンシャンリン)」、「慕田峪(ムーティエンユー)」、「司馬台(スーマータイ)」などです。最近は、八達嶺と言えば、観光客が多いというイメージが定着してしまいました。特に欧米人旅行者は、八達嶺ではなく、慕田峪や金山嶺に行く人が増えてきています。

冬のシーズンオフでも八達嶺の観光客は、オンシーズンの金山嶺長城より多い 冬のシーズンオフでも八達嶺の観光客は、オンシーズンの金山嶺長城より多い

徳勝門から877路直達バスで八達嶺に行ってみよう!

確かに慕田峪や金山嶺長城は、観光客も少なく、ゆったりと雄々しい姿の長城を堪能できるのですが、やはり遠くて行くのが面倒。八達嶺は、直通バスに乗れば、片道1時間で気軽に行けるのが魅力です。私も久々に八達嶺に行ってみることにしました。徳勝門から877路直達バスに乗れば、八達嶺までノンストップです。出発すると、すぐに添乗員の女性が説明を始めました。要点は、夕方の大渋滞を避けるため午後2時台発の北京行きのバスに乗らなくてはいけない。観光には、約3時間は必要なので帰りのバスの時間を考えると、スライダーやロープウエイを使ったほうが良いなどです。八達嶺に到着すると、添乗員がお客をスライダーチケット売り場に誘導していきました。なんとなく怪しいです。

877路直達バスは、満員になり次第出発。なかなか満員にならず待つこともある 877路直達バスは、満員になり次第出発。なかなか満員にならず待つこともある

まずは、八達嶺の南から攻めてみよう!

徒歩で八達嶺を登りたい人は、ここで添乗員さんとはお別れです。土産物屋が並ぶ登山口からチケット売り場までは、数分、歩きます。入場ゲートを入ると、八達嶺はいきなり南北に分かれます。北は、ゆるかなな坂が続く通称女坂、南は急な坂が続く通称男坂です。8割以上の人が南を選ぶので、私はとりあえず北から攻めてみることに。女坂は、最初はその名前の通りゆるやかな坂が続きますが、進むにつれて「ここは絶対、女坂じゃない!」と言う場所が現れます。北4楼はスライダー乗り場があり、ガイドブックにも「ここで引き返す人が多い」と書かれている場所ですが、そのもっと先に集団の姿が見えました。

南は女坂と言うけれど、本当に女坂?

八達嶺に限らず、長城は、高所に見える楼閣をめざして、どんどん歩きたくなるところです。あそこから見える長城の風景はどんな感じなんだろう。それが見たくて、なかなか引き返す気持ちになれません。集団は、北8楼にあるロープウエイから降りてきた人たちです。かなりの高所にある北8楼の眺めは良さそう。北8楼までは行くことにしました。北8楼に近づくにつれて、坂は急になり、女坂というよりほぼ男坂! ツアーでは、ロープウエイで北8楼まで行き、下りで女坂を観光をするのが流行っているのかもしれません。最近の八達嶺は、その混雑ぶりばかりが取り上げられていますが、女坂は起伏や蛇行に富んでいて、見ごたえがありました。思いがけず、雄大な長城の姿を楽しんだ気分です。(後編に続く)

スライダーやロープウエイは、女坂に集中している スライダーやロープウエイは、女坂に集中している