天安門広場で出会った昔懐かしの職業

中国で懐かしい職業と言えば、路上写真屋さん! 90年代から2000年の頭頃まで、内陸部の観光地に行けば、必ずと言っていいほど路上写真屋がいました。当時はデジカメもスマホもなかったので、カメラはフィルム用のカメラです。写真屋さんに記念写真を撮ってもらった後、切手が貼られた封筒に自分の名前と住所を書き、写真が家に届くのを待ちます。郵便事情が良くない中国でお客のもとにちゃんと写真が届いたかを確認するすべはなかったのですが、路上写真屋は人気の職業でした。2000年代に入り、急速にデジカメが普及するとともに路上写真屋も減っていきました。その路上写真屋が、誰もがカメラやスマホを持っているこのご時世の意外な場所で大人気でした。

誰もがカメラやスマホを持っているはずなのに、人気の路上写真屋

その意外な場所とは、北京の天安門広場です。中華人民共和国の首都、北京の中心部に位置する天安門広場は、50万人を収容できると言われる世界最大の広場です。中国人なら一度は行ってみたい、立ってみたい場所だけに、中国人観光客の数も半端ではありません。冬の平日の早朝だというのに、ツアーが続々とやってきます。天安門広場にやってくる中国人観光客は、もちろんカメラやスマホを持っています。路上写真屋がいるだけでびっくりなのに、意外や意外! 路上写真屋を利用している中国人が一人や二人じゃないんです。しかもそれがお年寄りではなく、今時風の女の子もいます。これはいったいどういうこと?

「天安門撮影部」の看板があがったいるのが、天安門広場の路上写真屋さん 「天安門撮影部」の看板があがったいるのが、天安門広場の路上写真屋さん

路上写真屋が、新疆ウイグル自治区で人気がある理由

たとえば中国の西の端に位置する新疆ウイグル自治区の観光地も、路上写真屋が多い地区です。ただしここでは、モスクの上に笑顔の顔写真を配置するなどの合成写真を作ってくれます。これが一部の観光客に人気があるせいか今でも中国の他の地区と比べると、路上写真屋がかなり多めな理由だと思います。しかし天安門広場の路上写真屋は、都会だけにシュールな合成写真は受けないらしく、合成写真をやってくれるような表記はありません。その代わり、路上写真屋のカウンターを見ると、「6寸10元(約170円)」、「8寸20元(340円)」、「塑封4元(約68円)」と書かれています。寸は、3.3センチです。6寸なら19.8センチ、8寸は、26.4センチです。塑封とはラミネート加工のことです。

路上写真屋さんの前ではこの人だかり! 路上写真屋さんの前ではこの人だかり!

天安門広場の路上写真屋の人気がある理由

「6寸10元」などの表記は、普通に写真を撮ってもらった場合の料金です。ラミネート加工をしてもらう場合は、追加で4元を払えばオッケーです。このラミネート加工が人気の理由です。今はデジカメで撮影し、その場でプリントアウトしてくれるので、もちろん、すぐに写真をもらうことができます。ラミネート加工もその場でしてもらえます。やはり中国人にとって天安門広場って特別な場所なんですね。ここで撮った写真をラミネート加工してもらい、記念に持っているのか、どこかに飾るのでしょう。とにかく老若男女を問わず中国人観光客に人気です。天安門広場って、中国の中で一番中国を感じる場所です。天安門広場の路上写真屋さんで記念撮影をしてみませんか!

この値段ならラミネート加工してもらうほうがお得! この値段ならラミネート加工してもらうほうがお得!