中国映画のロケ地と言えば、影視城!

中国映画が、日本で公開されないと寂しくなるような中国映画好きです。社会問題に切り込んでいく賈樟柯(ジャ・ジャンク―)監督が撮るような地味な作品も好きですが、大作映画が大好き。大作映画と言えば、日本でも知名度が高い張芸謀(チャン・イーモウ)や陳凱歌(チェン・カイグー)監督の時代劇です。中国の時代劇って、キャスト、セット、衣装、アクションの全てがド派手! スケールの違いを感じます。ストーリーは、つっこみどころ満載ですが、そこはさておき、ド派手な世界を楽しむのが正解だと思っています。この大作時代劇を撮影するのは「影視城(インシーチェン)」と呼ばれる巨大な映画村です。

ジュオ州影視城は、ジュオ州駅から4路上り行きバスに乗って行く ジュオ州影視城は、ジュオ州駅から4路上り行きバスに乗って行く

「中国十大影視城」とは?

影視城の中でも有名なところは、「十大影視城」と呼ばれています。浙江省東陽市の横店影視城、上海市松江区の上海影視楽園、広東省中山市の中山影視城、吉林省長春市の長影世紀城、北京市瀛海郷の北普陀影視城、江蘇省呉江市の同里影視基地、浙江省寧波象山県の象山影視城、寧夏回族自治区銀川の鎮北堡西部影視城、河南省焦作市の焦作影視城、河北省保定市ジュオ(さんずいに啄の右側)州影視城です。横店影視城は、アジア最大規模と言われており、500を超える中国映画やドラマが撮影されています。日本でも公開された張芸謀監督の「王妃の紋章(原題『漢城尽帯黄金甲』)」も横店影視城で撮られました。紫禁城の広場を埋め尽くす家臣が皇帝にひれふすシーンは、中国映画ではおきまりのシーンです。あの紫禁城の太和殿は、横店影視城にあるんですよ。

ジュオ州影視城の漢城。漢代の王宮を再現したところ。戦闘シーンを撮影するためか、王宮の中庭は非常に広い ジュオ州影視城の漢城。漢代の王宮を再現したところ。戦闘シーンを撮影するためか、王宮の中庭は非常に広い

ジュオ州影視城と赤坎影視城

私が今までに行ったことがある影視城は、二か所。一か所はジュオ州影視城です。もう一か所は、ウォン・カーウァイ監督の映画「グランド・マスター(原題『一代宗師』)」のロケ地で知られる赤坎影視城です。赤坎影視城は、広東省江門市にあります。ただ、こちらはこじんまりしているだけあって、十大影視城には入っていません。ジュオ州影視城では、日本でも放送された「three kingdams(三国志)」、「曹操」を撮影しました。ジュオ州影視城は、三国時代の魏の基礎を築いた曹操が建てた銅雀台の巨大なセットがあることで知られています。そのため三国時代のドラマや映画と言えば、ジュオ州影視城で撮影するようです。

世界遺産にもなっている赤坎古鎮。赤坎影視城は赤坎古鎮の中にある 世界遺産にもなっている赤坎古鎮。赤坎影視城は赤坎古鎮の中にある

市内中心部から離れた影視城への行き方

ジュオ州影視城は、北京から南に約48キロ、河北省保定市からは、約105キロの場所にあります。これぐらい離れないと大掛かりなセットを要する影視城の敷地を確保できないんでしょう。ジュオ州影視城の広大な敷地内には、銅雀台、唐城(唐代の王宮)、漢城(漢代の王宮)に加え、漢城四合院などの迫力満点のセットが見られます。どれもセットと思えないほど立派なのが、中国の影視城の特徴です。中国映画やドラマ好きなら、かなり楽しめますよ! 影視城は、市内中心部から離れていますが、公共の交通機関で行くことができます。横店影視城は、義烏駅から横店影視城行きのバスが出ています。上海影視楽園は、上海市内中心部の旅游集散中心からバスがあります。中国映画やドラマ好きなら、大作時代劇の世界にひたりに影視村に行ってみませんか!

「グランド・マスター」の前半に登場する妓楼のセット 「グランド・マスター」の前半に登場する妓楼のセット