とにかく入場料が高い中国で一番お得な入場料

「お得」とか「わりにあわない」なんて視点で中国の名所旧跡を見てはいけないとわかってはいるんですが、入場料の高さの割に内容がイマイチだと、怒り爆発。中国の名所旧跡、観光地の入場料は、本当にお高い。多くの中国人もブーブー文句を言っています。そんな中で北京の名所旧跡の入場料は、中国国内では、かなり安いほう。故宮博物院は世界遺産なのに60元(約1080円)。同じく世界遺産の万里長城も40〜65元(約720〜1170円)です。地方では、世界遺産なら150元(約2700円)前後、そうでなくても60元前後が珍しくない入場料と比較すると、北京の入場料は破格の安さです。そんな北京で一番お得な名所旧跡は、中国全土でも一番お得な名所旧跡と言えます。

景山公園から見た故宮博物院の北門。故宮博物院は、やはりこの角度から見るのがいい 景山公園から見た故宮博物院の北門。故宮博物院は、やはりこの角度から見るのがいい

国家4A級の観光地の景山公園とは?

北京で一番お得な名所旧跡と言えば、北京の中心部に位置する故宮博物院の北側にある景山公園です。国家4A級の観光地なのに入場料は、たった2元(約36円)! 衝撃の安さです。故宮博物院の映像によく使われる故宮の全景は、景色公園の万春亭から撮ったものです。故宮博物院からは決して見ることができない絶景は、景山公園から撮ったものです。この景山公園は、明清代に造られた北京の中心線上にありますが、その北京の北京の基礎となっているのが、元のフビライが建設した都の大都です。大都の宮殿は延春閣で、その北側は、後苑と呼ばれる土丘がありました。ここが現在、景山公園と呼ばれている場所なのです。

景山の頂上に建っている万春亭 景山の頂上に建っている万春亭

景山公園の万春亭から見える景色

景山公園の見どころは、景山公園内で一番高い場所にある万春亭からの眺めです。北側には、鼓楼と鐘楼の時計台が見えます。遠くに霞んで見えるのは、オリンピック公園です。西側には、北海公園のシンボルになっているチベット式の白い仏塔が見られます。清の順治8(1651)年に建立されました。南側の景色は、もちろん故宮博物院です。郭沫若の手による「故宮博物院」の巨大な額がかかった神武門が見えます。その向こうに、宮殿がいくつも建ち並んでいる故宮が広がっています。なかなかすっきりクリアに見える日は少ないのですが、やや霞んだ姿に、かえって「悠久の中国」を感じますよ。

天気の良い日の夕方は、夕焼けの故宮博物院を撮るために、写真好きが万春亭に集合! 天気の良い日の夕方は、夕焼けの故宮博物院を撮るために、写真好きが万春亭に集合!

景山公園からの眺めで一番、注目されていない東側

景山公園からの眺めと言えば、南側に見える故宮博物院の姿が有名すぎて、東側は全く注目されていません。そこに見えるのは、現代中国の象徴ともいえる国貿の高層ビル群です。北京の金融センターとも言われる国貿には、中央電視台や朝街SOHOなど現代的な高層ビルが集まっています。景山公園からの景色は、南、北、西なら、どの方角を見ても歴史を感じさせる北京の風景ばかりですが、東だけは、現代的で新しい北京の風景が広がっています。故宮博物院の絶景はもちろん、過去と現代の北京の姿をパノラマで見られるのは、景山公園だけです。こんなにすごいパノラマをたった2元で見せてくれるなんて、本当にありがとう!

景山公園から見た東側の風景。高層ビル群が建っている地区が国貿 景山公園から見た東側の風景。高層ビル群が建っている地区が国貿