中国では、ユースホステルに泊まる人は、少数派?

中国のユースホステルに泊まっていると、休みを利用してやってきた大学生、旅好きの社会人、出張の際、利用している会社員など、いろんな人に出会います。とにかく町の中心部にあり、部屋の値段が安い、しかも清潔! 私なんて、おもいっきり積極的に利用しています。2017年12月1日、中国の情報サイト「今日頭条(今日のトップニュース)」を見ていると、こんなタイトルの記事が出ていました。「どうして多くの人は、ユースホステルに泊まる旅行者はおすすめできない?。普通ならホテルに泊まるって言うの?」。こんな風に思っている中国人がいるなんて意外! 中国はユースホステルの数も多く、利用者の数も非常に多いので、ユースホステルに泊まることは普通のことだと思っていました。

中国のユースホステルのドミトリーは、清潔そのもの! 中国のユースホステルのドミトリーは、清潔そのもの!

ユースホステルに泊まる人は、おすすめできないと言われる理由

この記事は、「今日頭条」の質問や討論のようなコーナーで紹介されていました。質問者も自分の意見を述べる人もハンドルネームを使用しているので、性別や年齢は不明。読んでいると、問題提起したのは若い女性で、答えている人も若い感じがします。「卒業旅行に行く時、節約したいので、ユースホステルに泊まる予定と友達に言うと、思いっきり反対された。ユースホステルに泊まる人なんて、まともじゃない。まともな人はホテルに泊まるものよ」と言われたそう。いくつかの意見を読むと、まともな人は、まともな女性に置き換えられる気がしました。「まともでない」と言われる原因の一つは、男女混合のドミトリーです。ものすごく危険だと思っている人がいるようなのです。

新疆ウイグル自治区カシュガルの旧市街にあるユースホステル。ウイグル族の古い家がユースホステルになっている。伝統家屋を利用したユースホステルは、雰囲気がいいのでおすすめ 新疆ウイグル自治区カシュガルの旧市街にあるユースホステル。ウイグル族の古い家がユースホステルになっている。伝統家屋を利用したユースホステルは、雰囲気がいいのでおすすめ

中国人の旅行スタイルの変化

日本でもそうですが、中国でも女性の一人旅は、一部の人にすごく危ないと思われているのも事実。コメント欄に載っていた記事から、実際に四川省北部や雲南省で行方不明になった女子大生が何人かいることがわかりました。「混合ドミトリーに泊まるような一人旅の女性は、危ない」と、言いたいようなのです。中国人は、もともとグループで旅行をするのが好きな人たちです。2000年頃なら一人旅の女性や大学生に会うことは、ほぼ皆無でした。一人旅の男性に会うことすらまれ。日本以上に女性の一人旅が危険視されているのは、わかります。でも、最近は、変わってきています。ユースホステルで一人旅の若い女性に、会うことが急に増えてきました。

四川省北部カンゼチベット族自治州の色達。成都からバスで片道約14時間ぐらいかかる奥地にあるが、中国人の若者にも外国人にも人気がある 四川省北部カンゼチベット族自治州の色達。成都からバスで片道約14時間ぐらいかかる奥地にあるが、中国人の若者にも外国人にも人気がある

中国人の若者の間で流行っている「窮游」とは?

90年代の日本で流行った「貧乏旅行」のことを中国では、「窮游(チュンヨウ)」と言います。ブームと言うほどではないけれど、窮游は、20代の中国人の間で流行っています。宿代を押さえて見たいものや体験したいことにお金を使う旅のスタイルは、女性向き。だから一人旅の女性も増えて来ているんだと思います。また、女性一人旅やユースホステルに泊まる旅を支持する意見も多数紹介されていました。その多くが「星付きホテルでは、できない体験ができる」と答えています。実際に人気都市のユースホステルの共有スペースは、夜になると、とってもにぎやか。まさに青春って感じです。「ユースホステルに泊まる人は、まともじゃない」という意見、情報をよく見て判断してはいかがでしょうか?

山東省青島の凱越青年旅館(かつてはユースホステル。現在は、ユースホステル協会を脱退)の共同スペース。こんなおしゃれなユースホステルも増えている 山東省青島の凱越青年旅館(かつてはユースホステル。現在は、ユースホステル協会を脱退)の共同スペース。こんなおしゃれなユースホステルも増えている