旧正月に中国に行く人は要注意!

中国のニューイヤー、旧正月は中国人にとっては、遠く離れた家族が集まる楽しい時間ですが、旅行者には、困惑の時です。中国全土から多くの中国人がふるさとを目指して大移動をします。そのため、飛行機のチケットは、割引なしのほぼ正規料金。鉄道は、近距離のチケットはなんとかなるかもしれませんが、夜を越える移動となると、「硬臥(インウォ)」と呼ばれるスリーパーをゲットするのは、ほぼ不可能。10数年前に比べて、飛行機の便数も増え、高速列車も増えています。その頃より、飛行機にしろ鉄道にしろ、チケットは取りやすくなっているはずですが、ほとんど感じられません。

北京から西部に向かう鉄道が発着する北京西駅。春運期間中は、すさまじい混雑ぶり 北京から西部に向かう鉄道が発着する北京西駅。春運期間中は、すさまじい混雑ぶり

中国人の大移動「春運」とは?

旧正月の中国人の大移動のことを「春運(チュンユィン)」と言います。旧正月は別名「春節(チュンジエ)」です。その時期に多くの人が動くので春運と言います。春運は、旧正月の元旦前の15日間、後の25日間であわせて40日間です。両親に会うために故郷に帰った人が数日、もしくはしばらく実家に滞在し、その後また、仕事があるところに帰っていくので、移動は2回あります。そのため、こんなに春運期間が長いのです。2016年の旧正月の元旦は、2月8日です。春運が始まるのは1月24日、終了は3月3日です。この春運期間は、特に鉄道のチケットは、簡単にはとれない覚悟が必要です。

急に鉄道のチケット予約が便利になった理由

飛行機に比べて、値段が安い鉄道のチケットの争奪戦も、最近はやや楽になりました。60日前からインターネットや電話予約ができるようになったのです。2016年の旧正月は、2015年の11月28日がインターネットと電話予約の受付開始です。かつては、自分が欲しい日のチケットの売りだし開始日の夜中から並んだものです。私は、北京駅に午前3時から6時間以上も並んで買ったことがあります。私の前に並んでいた人は、売りだし開始わずか10分足らずで、欲しいチケットが売り切れてしまいました。この時は、驚きを越えて、自分のチケットがまだ、あるか考えるだけで頭がおかしくなりそうでした。

それでも春運期間中は気をぬけない理由

とにかく並ぶしかなかった時代と比べると、今の鉄道のチケット事情は楽です。でも、何が起こるのか想像できないのが、旧正月のチケット事情です。例えば、帰省する日がはっきり決まってない人が、とりあえず数日分のチケットに全部予約を入れるなどは、あり得ます。11月28日の受付開始と同時に、多くの中国人がインターネット予約サイトにアクセスするので、つながらないかもしれません。電話予約受付センターもずっと話中の可能性もあります。チケットを手にするまで、決して気がぬけません。中国の旧正月はこのチケット争奪戦を切り抜けないと、やってきません。だからこそ、喜びもひとしおなんでしょうね!