「今日頭条」がおすすめする北京の7路バス

「地下鉄で行けば、もう少し早くついたかもしれない」と、思うこともありますが、北京をぶらぶら観光する時、私は路線バス派です。景色が見えるバスで行くと、おもしろそうな通りや地元で人気の小さなお店が見つかることもあるので。2018年5月21日、中国のニュースサイト「今日頭条」で「最も多くの胡同を通る路線バスに乗って、胡同を体験してみない?」という記事を見つけました。「胡同(フートン)」とは、中国の北方で使われる言葉で路地のことです。四合院造りの伝統家屋が並ぶ胡同巡りは、北京観光の目玉の一つです。「最も多くの胡同を通る路線バス」とは、7路バスのことでした。

7路バスは、前門に近い瑠璃敝も通る 7路バスは、前門に近い瑠璃敝も通る

北京市内を南北に走る7路バス

7路バスは、北京南部の五間楼から北部の動物園バスターミナルを結んでいます。7路のバス停の「虎坊橋路口南」は、外国人が多い北京の安宿街のそばにあります。そのため私も何度か7路には乗ったことがあります。私が乗った区間は、虎坊橋路口南から終点の動物園バスターミナルまでの19駅です。7路は、西直門も通るので、鉄道で万里の長城の八達嶺に行きたい人には、かなり使える路線です。しかも7路が路線バスの中でも一番多くの胡同を通る路線だったなんて、記事を読んで初めてしりました。新開胡同、宝盛(胡同は省略)、報子、豊盛、辟才、西絨線、羊肉、祖家街など、7路は、8つもの胡同を通ります。

西直門から徒歩で行ける北京北駅。八達嶺行きの高速鉄道はここから 西直門から徒歩で行ける北京北駅。八達嶺行きの高速鉄道はここから

7路バスが通る胡同の特徴

7路バスが通る8つの胡同は、どれも前門や十刹海付近の三輪車による胡同観光に含まれているような有名胡同ではありません。メジャーな胡同観光を体験した人が、もっと胡同の生活を知りたくなったり、観光客がいない胡同に行きたくなった時に行くのがおすすめの胡同ばかり。7路でおすすめなのは、ラマ教寺院の白塔寺に近い報子胡同の周辺です。報子胡同は、西四北三条とも呼ばれ、小絨線胡同とも交わっています。明代は、鳴玉坊、箔子胡同と呼ばれていましたが、清代になると、箔子胡同と発音が似ている報子胡同と呼ばれるようになりました。報子胡同周辺は、北京の下町らしい雰囲気が今も残っており、散歩が楽しいところです。

白塔寺付近は、下町の雰囲気が残っている胡同が数多くある 白塔寺付近は、下町の雰囲気が残っている胡同が数多くある

7路バスの沿線で一番有名な羊肉胡同

7路バスが通る胡同の中で一番有名なのは、羊肉胡同です。私は羊肉好きなので、一度名前を聞いただけですぐ、覚えました。羊肉胡同というバス停はありませんが、白塔寺で降りれば、1本南側の通りが羊肉胡同です。羊肉胡同は、北京が元の大都だった時代から存在する最古の胡同のひとつ。同名の胡同が少なくとも5か所あると言われていますが、最も有名なのが7路バスが通る羊肉胡同です。西四に近い羊肉胡同がある場所は、北京三大市場があったところです。付近には麺市、米市、馬市などもあり、人が集まっていました。現在の羊肉胡同からかつての賑わいは想像できませんが、胡同の名前を見れば、想像が広がります。胡同観光は2回目という人は、お得な7路バスを使って、ちょっと通な胡同巡りをしてみませんか!

羊肉胡同は、北京の繁華街である西単の北側にある 羊肉胡同は、北京の繁華街である西単の北側にある