中国の友人の部屋の家具が充実していた訳は?

成都に留学中、賃貸物件に住んでいる20代なかばの中国人の友達の所に遊びに行きました。そこはピンクのビーンズ型のソファがあるおしゃれな部屋。「働いてたった3年の女の子の部屋にしては広すぎる!もしかしてあなたってお嬢様なの?」とびっくりしました。広いリビングがある1LDKで、しかも家具から電化製品まで揃いすぎるほど揃っていると驚いていると、友達は「これは全部、部屋についているの」と言うのです。中国では家具、家電付きの賃貸物件は普通だそうです。だから働き始めたばかりでもテレビも洗濯機も冷蔵庫も買わなくてもいいので、新生活をスタートしやすいのです。

家具、家電付きが当たり前、中国の賃貸物件 家具、家電付きが当たり前、中国の賃貸物件

中国では単身者用の物件は非常に少ない

日本のような廊下に小さなキッチンがあるような1ルームの物件は、中国にはありません。新婚なら充分ふたりで住めそうな1LDKですら珍しいそうです。というのも中国の物件はほとんどがファミリー向け物件なのです。成都のような地方都市ならまだましですが、上海、北京、広州などの大都市は家賃は高いです。しかもファミリー向け物件だと、そこでひとり暮らしができる人はかなり収入がいい人に限られます。そのため中国では友人数人と部屋を借りるのが一般的です。中国人は学生時代から、クラスメートと一緒に寮に住む生活に慣れています。そのため友達と同居することに抵抗がありません。一人暮らしのほうが寂しいという人が多いぐらいです。

中国人の持ち家意識は強烈に強い!

その後、成都の友人が転職のため、北京に引っ越しました。立派な応接セット、ベッド、薄型テレビ、DVDデッキがそろった3LDKの部屋です。同居人はインターネットで募集した人です。「何も買わなくてもいい」は新しい生活を始めるためにはとても便利ですが、自分好みの部屋を作れない寂しさがありますよね?。友人に尋ねると、「自分好みの部屋は私が部屋を買ったときにするから、今は気にしない」という答えが返ってきました。物価を考えると家が異常に高い中国で、中国人の持ち家意識は非常に強く、特に男性は家を持たないと男じゃないと思っている人がほとんどです。

自分の家となるととことんこだわりぬく!

持ち家を持つまでは家具や家電は使えたら何でもいいという中国人ですが、持ち家となるとそのこだわりは半端じゃありません。中国の新築物件は単なる“箱”の状態で引き渡されるので、壁紙、ドア、ノブ、洗面台、タイルなど、ひとつひとつ持ち主が好きなものを選びます。ゼロから自分の部屋を作り上げていくのです。賃貸時代は細かいことにこだわらないのに、自分の部屋となるととことんこだわる。この両極端さが中国人らしいと思いませんか?