中国内陸部で独自の発達を遂げた料理

世界の辛い料理というと、あなたはどこのものを思い浮かべますか?韓国、タイ、インドなどと共に、四川料理を挙げる人も多いと思います。四川料理は、中国内陸部の四川省と重慶市を中心に発展した料理の系統で、中国八大料理のひとつに数えられます。麻婆豆腐や担担麺など、日本でもおなじみの料理が多いのが特徴ですが、普段は日本風の味付けのものばかり食べている私たち。本場の味は果たしてどれほど辛いのでしょうか?

四川料理はやっぱり辛かった!火鍋から麻婆豆腐まで成都の激辛グルメ 四川料理はやっぱり辛かった!火鍋から麻婆豆腐まで成都の激辛グルメ

トウガラシと山椒たっぷりの火鍋

四川料理の本場、成都で訪れた火鍋の店で、私は驚いてしまいました。煮えたぎった真っ赤な色のスープの中に、具がなかなか見つからないのです。すくってもすくっても、出てくるのはトウガラシと花椒(カホクザンショウの実)ばかり。具よりも香辛料のほうが多く、当然辛さはかなりのもので、ヒイヒイ言いながら食べました。四川料理の味の基本は「麻辣」。「辣」は辛味のこと、「麻」はしびれる味を意味します。日本との最大の違いは、辛さというよりはこのしびれる味。四川料理はやはり辛かった。しかし単なる辛味とは異質のものだと知った、成都で最初の火鍋でした。

四川料理の代表、麻婆豆腐を食す

成都を訪れた観光客の多くが行くという、有名な陳麻婆豆腐店。麻婆豆腐発祥の店とされ、近年は日本にも進出しているようです。ここの麻婆豆腐は山椒の量がはんぱでなく、食後お腹を壊す日本人もいるとのこと。実際に食べてみると、確かに山椒の粉が大量にかかっていますが、我慢できないほどの辛さとしびれではありません。きっとすでにこちらの味に慣れていたのでしょう。さらっとした汁と大ぶりの豆腐が特徴で、ビールにもご飯にも合います。確かに日本の味付けとは大きく異なりましたが、すっかり本場の味にもなじんでしまった私でした。

成都はおいしい料理が揃った「美食之都」

ということで、辛いものが苦手でなければ、本場の四川料理は日本人にもおいしく感じられる可能性があると思います。とくに私は花椒のビリビリ感がやみつきになりました。ただし胃腸には刺激が強すぎたらしく、毎日続いた後にはさすがにお腹を壊しましたが。ところで知っておいていただきたいですが、四川料理は麻辣味のものばかりでなく、ピリ辛からまったく辛くない料理まで多数存在します。小吃(軽食)の種類も多く、食の楽しさを満喫できる場所です。ユネスコのプロジェクトによって「美食之都」に認定された成都。ここを訪れたらぜひ、食べ物三昧の旅を楽しんでみてください。