日本の「担々麺」は本場の味と違う?

中国西南部の四川省と言えば、パンダのふるさと、三国志の聖地、麻婆豆腐発祥の地など、行ったことがなくても様々なイメージが思い浮かびます。辛さが癖になる四川料理が浮かぶ人も多いでしょう。こんな四川省の省都、成都で四川らしくない変わった麺を食べました。四川らしい麺と言えば、日本でもおなじみの担々麺です。余談ですが、日本の担々麺は中国人からすると、かなり変です。だって、本場四川の担々麺と言えば、汁なしの混ぜ麺と決まってますから。日本のような、汁ありの担々麺は四川にはないのです。そのかわり汁なしの担々麺にそっくりな麺は何種類もあります。

四川省の成都でなぜか伊勢うどんそっくりの麺を発見! 四川省の成都でなぜか伊勢うどんそっくりの麺を発見!

四川には担々麺にそっくりな麺が多すぎる!

担々麺にそっくりな四川の麺と言えば、「炸醤(ジャージャン)麺」、「宜浜燃麺(イーピンラン)麺」、「干素椒(ガンスージャオ)」です。見かけは、どれも担々麺です。味付けも似ています。私はいつも「担々麺と何が違うの?」と思いつつ食べてます。宜浜燃麺だけはピーナッツが大量に入り、唐辛子も多めで、他の2種類より乾いた感じがします。とにかく四川人は、汁なしの辛い混ぜ麺が大好きなのです。こんな四川省で私が食べた、まったく四川らしくない麺は、「日本の伊勢うどん風」のものでした。

成都で食べた伊勢うどん風の麺、そのお味は?

伊勢名物の伊勢うどんと言えば、濃いたまり醤油と薬味のネギだけで食べるシンプルなうどんです。私が成都で食べた麺は、白くて太いうどんみたいでした。上にかかっているのは、かすかに甘くて濃い醤油にゴマ、唐辛子が入ったタレです。具は一切なし。四川風混ぜ麺にかかせない芝麻醤と呼ばれるゴマダレも入ってません。この麺は「甜水麺」と呼ばれ、成都の名物麺のひとつです。コシがあるというよりも、かなり固いうどんのような麺です。この太麺と、辛くて甘いしょうゆのタレは相性ばっちりです。最初甘くて、後からやってくる辛味もいけます。

名物なのにめずらしい「甜水麺」のおすすめ店

甜水麺は成都の名物麺なのに、なぜかあまり見かけません。甜水麺は他の麺と違って、主食ではなく、おやつの位置づけなのです。だから扱っている店が限られています。確かに小さなお椀に少量を食べるのが似合う味付けです。旅行者なら、成都中心部にある文珠院に近い老舗食堂「洞子口張老二涼粉(青羊区文珠院街39号)」が行きやすいでしょう。文珠院は大きな仏教寺院で、中に四川名物を出す食堂街や土産物屋もあり、散策が楽しいところです。この一角にある「洞子口張老二涼粉」は、週末や休日には行列ができる人気店です。ここではお客はみんな甜水麺を食べているほど、人気があります。成都に行ったら、伊勢うどん風甜水麺を食べてみましょう!