衝撃の初体験! 本場の麻婆豆腐の辛さ

唇がジジ〜ン! 自分の唇なのに、なんだか変な感じが持続しています。これが生まれて初めて「麻(マー)」と呼ばれる四川省の辛さを体験した時の感想です。麻婆豆腐発祥の地で、初めて食べた麻婆豆腐の辛さは、想像の域を軽く越えてました。ついでに日本の麻婆豆腐は本場四川から見れば、麻婆豆腐とは言えないってこともわかりました。私が麻婆豆腐を食べたお店は、元祖麻婆豆腐で知られる「陳麻婆豆腐」です。陳麻婆豆腐で、辛すぎる麻婆豆腐と格闘している時、私のまわりの席の中国人が、みんな同じことをする事に気付きました。真っ赤な麻婆豆腐の上にのっている黒い粉をれんげですくって、床にピシャッと叩きつけます。

辛い食べ物が苦手な中国人から学んだ、四川の麻婆豆腐の食べ方 辛い食べ物が苦手な中国人から学んだ、四川の麻婆豆腐の食べ方

どうして四川料理はこんなに辛い?

麻婆豆腐のふるさと、四川省は山が多く、成都は盆地なので、夏はむっとするほど蒸し暑く、冬は底冷えがするところです。太陽が出る日は少なく、どよんとしたお天気が続きます。夏の蒸し暑さを乗り越えるためには、発汗作業をうながす唐辛子をたくさん料理に取り入れるようになったので、四川料理は辛いと言われています。四川料理の辛さは「麻辣(マーラー)」と呼ばれ、単に辛いのではなく、「麻(しびれる)」が特徴です。この麻の味を生み出すのが花椒です。陳麻婆豆腐で、麻婆豆腐の上にかかっている黒い粉の正体は花椒でした。

辛い味が苦手な人たちの共通の行動とは?

この花椒を全部すくって捨てちゃうなんて、もったいない! 花椒こそが四川の味なのにと思いつつ、まわりの中国人を観察していました。意外と中国人って辛い食べ物が苦手です。店舗によりますが、陳麻婆豆腐に麻婆豆腐を食べに来ているのは、ほとんどが観光客です。四川人ではない人たちが多いはずですが、貴州省、雲南省、湖南省の人たちなら、四川の辛さは問題ありません。だって、この3省の料理はどこも辛いですから。と、言うことは、花椒を捨てているのは、四川、貴州、雲南、湖南省以外の人たちということです。

激辛麻婆豆腐を少しでも穏やかに食べる方法

本場の麻婆豆腐の辛さは、辛い料理をあまり食べない地方出身の人たちの許容範囲を越えていました。ちなみに陳麻婆豆腐では、麻婆豆腐と一緒に「鍋巴肉片(グオパーローピェン)」を注文しているテーブルが目につきました。これは、ごはんのお焦げを油で揚げた鍋巴に、とろみがある熱々のスープをかけて食べる料理です。淡白な味付けで、目の前で鍋巴にスープをかける時にジュジュ〜ッとおいしそうな音がするので人気があります。鍋巴肉片のやさしい味で舌と唇を休めながら、麻婆豆腐を食べるのが、四川人以外の中国人の食べ方です。四川省で麻婆豆腐を食べる時は、私たちもマネして、鍋巴肉片も注文しませんか! このほうが唇への負担が減ること間違いなし!