日本でよく言われる中国美食都市と中国の美食都市

日本での、中国の美味しい町と言えば、日本人の口にあう中華料理が食べられる上海か広州のようなイメージが多いのではないでしょうか? 中国では、上海と広州では、当たり前すぎるのか、陝西省の西安や四川省の成都が美食の町として知られています。西安も成都も高級料理と言うよりB級料理が美味しい町と言った感じかもしれませんが、屋台や食堂で食べられる料理は、確かに美味しい。しかもどちらの都市も名所旧跡に恵まれており、観光客も多いので、二大美食都市というイメージがすっかり定着しています。最近は、そこに重慶も加わり、三大美食都市のようになってきるようです。

重慶の磁器口古鎮。秋は雨が多いと言うのに、平日でもすごい人の数! 重慶の磁器口古鎮。秋は雨が多いと言うのに、平日でもすごい人の数!

三大美食都市には、三大美食街あり!

この三都市には、旅行者が手軽に名物料理を食べられる美食街があります。西安ならイスラム教徒が多く住んでいる回民街、成都なら三国志の聖地と言われる武候祠に隣接した錦里、重慶なら古い町並みが残る磁器口古鎮です。そこに行きさえすれば、ぶらぶら歩いているだけで、地元の名物料理を楽しめます。三都市ともに、週末になると身動きできないほど観光客が訪れる超人気美食街があるので、比較しやすく、とりあげやすいんでしょうね。さて、三都市の味ですが、重慶と成都は、四川料理なので、脂っこく、しびれるような辛さが特徴です。西安は、黒酢とラー油の酸っぱくて辛い味に胡椒たっぷりのスパイシーな味付けです。

2017年の秋に訪れた錦里で人気だった、四川風のサンマ。錦里には、どんどん新しい料理が登場! 2017年の秋に訪れた錦里で人気だった、四川風のサンマ。錦里には、どんどん新しい料理が登場!

成都の錦里と重慶の磁器口古鎮

この三都市で、日本の旅行者のかたに、どこが一番おすすめか、比較してみました。錦里は、2004年に開放された大型美食街です。秦や三国時代に商業街があったと言われる場所に明清代の建築を模倣した建物を作り、そこに食堂とホテルが詰まっています。古鎮テーマパークですが、担担麺や夫妻肺片(牛の内臓の辛いあえもの)をはじめ、四川名物なら何でもそろっています。最近は、真っ赤になるほど唐辛子をかけて焼いたサンマやパイナップルに入れて蒸した糯米などが登場し、名物ではないものに人気が集中しています。重慶の磁器口古鎮は、正真正銘本物の古鎮です。麻花と呼ばれる揚げ菓子が有名ですが、売られている料理は、錦里ほどは種類がありません。

成都の錦里。中は美食街になっており、買った食べ物を座って食べるスペースも設けられている 成都の錦里。中は美食街になっており、買った食べ物を座って食べるスペースも設けられている

西安の回民街をすすめる理由

私のいちおしは、西安の回民街です。回民街の中心となる北院街、大皮院、西羊市街だけでなく、その他の路地も年々、パワーアップしています。小さくちぎった素焼きのパンを羊肉が入った牛骨スープで煮て食べる羊肉泡モー(食へんに莫)、ゴマダレで食べる手打ち麺の麻醤涼皮など、名物料理がそろっています。回民街のいちおしポイントは、錦里のように完全に観光客シフトではないところ。地元っ子が、日常的に食べるくず野菜のあんかけ煮込みの胡辣湯(フーラータン)の食堂も多数あります。地元っ子と一緒に本場の味を楽しめるんです。そこがいい! その上、料理が重慶や成都ほど辛くないのも日本人向きです。2017年12月には、成都と西安をたった4時間で結ぶ高速鉄道も開通しました。高速鉄道を使って、美食都市巡りなんてどうですか?

西安の回民街。麺類をはじめとする名物料理の多さならナンバー1? 西安の回民街。麺類をはじめとする名物料理の多さならナンバー1?