四川省留学時代に始まった私の火鍋体験

四川省成都で初めて本場の火鍋を食べたのは、2001年の四川留学時代。30代後半のおばさん留学生の私と一緒に火鍋を食べに行くのは、まだ10代の中国人の学生たち。美味しい火鍋のタレの作り方や激辛スープにあう肉などを教えてもらいながら、ワイワイと食べました。大学のそばにある学生御用達の安い火鍋屋なので、油がとんだり、においがつかないように脱いだ服にかけるカバーもないようなお店です。こんな火鍋屋でにぎやかに食べることから私の火鍋体験は始まりました。火鍋とは、適当に食べると言おうか、自由な料理だと思い込んでいました。

四川留学時代によく食べた「豆花火鍋」。中国では、辛くない鍋料理も火鍋と言う 四川留学時代によく食べた「豆花火鍋」。中国では、辛くない鍋料理も火鍋と言う

火鍋を食べる時、「鍋奉行」っているの?

2018年5月14日の中国のニュースサイト「今日頭条」を見ていると、「火鍋を食べる時、あなたが一番いやだと思うことは何?」という記事が出ていました。読むと「えっ! 中国人って、そんな細かいことを気にしていたの?」と思う指摘も多く、かなり意外でした。ちなみに中国には、日本のように鍋をしきる人をさす「鍋奉行」にあたる言葉はありません。実際に鍋奉行のように鍋を仕切る人にも会ったことがありません。煮立っている真っ赤なスープに好きに具材をほりこみ、好きに食べてきました。でも、火鍋はそんなに自由な料理では、なかったようです。

豆花火鍋に使われるタレ。本場のタレは、豆花火鍋でも普通の火鍋でもタレは、辣油でいっぱい 豆花火鍋に使われるタレ。本場のタレは、豆花火鍋でも普通の火鍋でもタレは、辣油でいっぱい

中国人は、火鍋を食べる時、ここを気にする!

記事によると、嫌われるのは、具をとる時に、まず、箸をなめる人。これは私もイヤです。いったん取り出した具を一口噛んで、「まだ、煮えてない」と言って、再び鍋に戻す人もダメです。これも納得。よく煮えた具がまだ、残っているのに、どんどん新しい具を鍋に入れる人がイヤという人もいます。これは意外。私の体験からいうと、良く煮えた具をいったん全部引き上げてから、次の具材を足そうなんて中国人に会ったことがありません。細かいことは気にせず、自分が食べたい具を好きに鍋に放り込んでいきます。まさか、よく煮えた具と煮えていない具が混じることを気にする人がいたとは! 他には、時々、私もやってしまう悪い例が載っていました。

このクラスの火鍋屋さんでは、脱いだ服に油が飛ばないように、カバーを貸してくれる このクラスの火鍋屋さんでは、脱いだ服に油が飛ばないように、カバーを貸してくれる

私もついやってしまったことがある嫌われる火鍋のマナー

火鍋と言えば、日本人が思い浮かべるのは、激辛の鍋料理ですが、「鴛鴦鍋(ユエンヤングオ)」と呼ばれる2種類の味を楽しめる鍋が人気です。一つは「白湯(バイタン)」と呼ばれる辛くないスープ、もう一つは真っ赤な「紅湯(ホンタン)」です。嫌われるのは、紅湯で煮た具を、いったん取り出した後、白湯のほうに入れる人です。私も何回かやってしまったことがあります。これをやると白湯に色がつき、味が変わってしまいます。火鍋を食べる時に気をつけなきゃいけないことって、一緒に食べる人を不快にさせない最低限のマナーのようなものばかり。私同様心あたりがある人がいるかもしれません。次回、火鍋を食べに行く時は、気をつけましょうね!

火鍋は、鴛鴦鍋が一番おすすめ! 蓮根、カリフラワー、手羽先は、紅湯で食べるほうが美味しい 火鍋は、鴛鴦鍋が一番おすすめ! 蓮根、カリフラワー、手羽先は、紅湯で食べるほうが美味しい