中国人も絶賛の日本の駅弁

2018年5月、中国のニュースサイト「今日頭条」を見ていると、「中国の高速鉄道は、日本の新幹線には技術、スピード、安全面も全くひけをとらない。たった一つ負けていることと言えば、それは便当だ」という意見を見つけました。中国では、弁当のことを「便当」と言います。中国の高速鉄道と日本の新幹線は、海外での熾烈な受注競争を繰り広げるライバル関係にあります。中国で高速鉄道の優れている点を書いた記事を目にすることが多いのは当たり前。でも、駅弁については、いつも日本に軍配があがります。中国でも日本の駅弁ファンは多く、非常に評価は高いのです。

中国の列車の中で売られている弁当。正直言って、すごく美味しいものはない 中国の列車の中で売られている弁当。正直言って、すごく美味しいものはない

中国人から見た、中国の駅弁の評価

「日本の新幹線の速度は、已然として我が祖国の高速鉄道には追い付けないが、新幹線の便当は、高速鉄道の便当に対しては、完全な勝利を収めた」。これは、2015年12月3日「網易旅游」サイトの「日本鉄路便当VS中国火車盒飯」という記事です。「VS」を使っているわりには、松花堂弁当や牛肉弁当などの日本の駅弁の写真ばかりで中国の弁当の写真はたった1枚。ペラッとしたプラスチックの容器に入った中国の弁当の写真には、「中国の高速鉄道の弁当は、私が小さかった時のものと比べると、種類は増えたが、日本のものと比べると、まだまだレベルアップできるのではないか」というコメントがついていました。中国人の間でも中国の鉄道の弁当の評価は、いまいちです。

中国の駅弁「盒飯(フーファン)」とは?

中国の鉄道のお弁当事情ですが、高速鉄道にしろ、在来線にしろ、駅にお弁当を売っていません。全て車内販売です。昼ごはんや晩ごはんの時間が近づくと、数種類のおかずとごはんを載せたワゴンが回ってきます。注文すると、ぺらッと薄いプラスチックの容器に全てのおかずとごはんを入れてくれます。中国では「盒飯(フーファン)」と言います。おかずは、回鍋肉、麻婆豆腐、芹菜炒肉(セロリと豚肉炒め)、西紅柿炒鶏蛋(トマトと卵炒め)などなど。どれも中国全土で食べられている定番おかずで地方色は、感じられません。代金は、路線によりますが、30元(約540円)前後。この盒飯の評判は、中国人には散々です。

駅のホームでも食料は、手に入るが、カップラーメンやおつまみ程度 駅のホームでも食料は、手に入るが、カップラーメンやおつまみ程度

盒飯の評判が、いまいちな理由

高い、まずい、量が少ない。評判は、いまいちどころかかなり悪いです。と言うのも中国の食堂の中華料理は、安くて美味しい。以前と比べると一皿の量は減ってきていますが、それでも十分な量があります。食堂の中華料理と比べると、盒飯は、中国とは思えないほど、たいしたことないです。だから中国人は、鉄道に乗る時、カップラーメンを大量に持ち込みます。でも、こんな盒飯でも外国人旅行者にとっては、楽しみです。鉄道の旅には、お弁当は必需品です。列車の窓から雄大な景色を眺めながら、盒飯を食べると、とっても楽しい。初めての中国鉄道旅行なら盒飯を食べてみませんか!

ぶっかけ飯タイプの車内販売は、最近は減少傾向にある。写真は、10年以上前のもの。現在、15元の盒飯は、ほぼないと言える ぶっかけ飯タイプの車内販売は、最近は減少傾向にある。写真は、10年以上前のもの。現在、15元の盒飯は、ほぼないと言える