20数年前の旅人の必需品と言えば、あれ

今、20代の日本人は見たことも聞いたこともないかもしれませんが、カセットテープを聴く「ウオークマン」というものがありました。これは90年代各地を旅行した日本人にとっては、旅の必需品でした。バックパッカーブームに中国を旅した日本人も同じです。お気に入りの音楽をいれたテープ数本とウオークマンを持って、何か月も中国をまわりました。テープを厳選して持ってきたと言っても、数本持っていれば、かさばります。しかもこのテープが旅行中、増えていきます。旅の途中で気に入った音楽に出会うと、ついテープを買ってしまうのです。

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日本人旅行者がはまった民族音楽とは?

90年代に中国を旅行していた日本人に人気があった音楽があります。中国の内陸部の四川省、青海省、チベット自治区など、チベット人が多く住む地方に行くと、必ず耳にするチベットの民族音楽です。圧倒的な歌唱力とお経のようにも聞こえる節回し。南米のフォルクローレにはまる日本人が少なくないように、チベット音楽を好きになってしまった日本人も少なくありませんでした。このチベット音楽は今も四川省に行くと、四川省の音楽の一部を占めていると言ってもいいほど大きな位置を占めています。

チベット音楽が毎日、どこかで流れている町

四川省で耳にするチベット音楽は、チベットポップと言ったような現代的なものが増えてきました。最も人気があるのはチベット人男性歌手の容中(ロンジョン)です。彼が歌う「高原紅」や「神奇的九寨溝」は毎日、どこかで耳にするほどです。また、漢民族にも彼の歌のファンは多く、民族の違いを越えた四川の国民的人気歌手です。彼の音楽は、新華書店のCDやDVDコーナーでも買うことができます。また、四川省の山岳部の町に行くと、チベットの民族音楽のVCDやDVDは日用品店で買うことができます。

チベット音楽はいったいどこで買う?

チベットの音楽はさすがに今はカセットテープではなく、DVDやVCD、CDになりましたが、昔も今も日用品店で買えるところは変わっていません。四川省や青海省の田舎に行くと、チベット人が日用品店で、DVDやVCDを真剣に選んでいる姿をよく見かけます。このDVDやVCDの映像がけっこうおもしろい。容中のような人気歌手なら映像もお金がかかったものです。普通の歌手ならお寺の祭り会場や見晴らしの良い草原で、家庭用のビデオで撮影したような映像ばかりです。映像は素人っぽいですが、歌唱力は抜群です。四川省や青海省に行くなら、チベット音楽を聴いてみませんか? 民謡好きなら、かなりはまりますよ。