今、中国では貧乏旅行がちょっとしたブーム?

なるべく旅の予算を節約したい私にとって、中国で一番お得に旅ができる都市と言えば、四川省成都、雲南省大理、重慶あたり。どの都市も沿岸部から遠く離れた内陸の西南部に位置しています。西南部は、上海や大連などの沿岸部の都市と比べると、物価がまだまだ安い。また、「国際青年旅舎」と呼ばれるユースホステルなどの安宿の数も多い都市です。節約型の旅は、宿代をいかに安く押さえるかがポイント。2015年3月のものですが、中国旅游サイトで「中国で最も貧乏旅行に適した都市トップ10」と言う記事を見つけました。日本では「貧乏旅行」と言えば、バックパッカーブームが起きた90年代によく使われました。中国では「貧窮旅行」や「貧旅」と呼ばれる貧乏旅行が、今、ちょっとしたブームになっています。

成都の有名観光地「錦里」は、入場料がかからないせいか、いつも観光客でごったがえしている 成都の有名観光地「錦里」は、入場料がかからないせいか、いつも観光客でごったがえしている

中国旅游サイトが選ぶ「貧乏旅行に適した都市トップ10」

中国旅游サイトが推薦する「貧乏旅行に適した都市トップ10」は、四川省成都、黒竜江省ハルピン、陝西省西安、甘粛省蘭州、重慶、吉林省吉林、遼寧省瀋陽、河北省張家口、安徽省黄山、北京。私が行ったことがあるのは、吉林、ハルピン、黄山以外の都市です。成都が選ばれた理由は、食の物価が安く、錦里、寛窄巷子などの観光地に入場料がかからないから。中国の東北地方で最も東北に位置する黒竜江省のハルピンは、中国のモスクワと呼ばれる美しい街です。ビジネスホテルが200元(約3600円)も出せば、泊まれる上、入場料も比較的安め。中国では、お宿代より「門票(メンピャオ)」と呼ばれる入場料がバカ高なので、こちらのほうが問題かもしれません。

北京にある、かつての遊郭を利用したユースホステル。個性的でお得な値段で泊まれるユースホステルは、節約旅行の味方 北京にある、かつての遊郭を利用したユースホステル。個性的でお得な値段で泊まれるユースホステルは、節約旅行の味方

貧乏旅行に適した都市を決めるのは、ホテル代より門票

重慶は、美人が多いことで知られる西南部の大都会です。観光のポイントは、美人と夜景。もちろん門票はなし。だから貧乏旅行に適した都市になるそうです。吉林は、少数民族の朝鮮族が多い都市。長白山、松花湖などの観光地の門票が200元(約3600円)以内に収まり、ホテル代も200元もあれば足りるそうです。遼寧省瀋陽は、中国では住民の幸福度が高い都市でもあり、物価が安いところ。東北料理を非常にお得な値段で食べられるのが、おすすめポイントになっています。張家口は、河北省の西北に位置する非常に寒い都市。山や湖など門票がいらない大自然を楽しむところなので、貧乏旅行にぴったりだそうです。

重慶観光と言えば、「長江索道(ロープウェイ)」。ロープウエイに乗って、長江を渡るのが人気 重慶観光と言えば、「長江索道(ロープウェイ)」。ロープウエイに乗って、長江を渡るのが人気

門票、宿代、交通費が安い意外な都市

中国の古都と言われる西安は、B級グルメ天国としても知られています。秦の始皇帝陵、華清池、大雁塔など、歴史遺産の宝庫ですが、門票がバカ高! 数か所回れば、門票だけで軽く1日5000円以上かかります。西安が、貧乏旅行に適した都市トップ10に入るのは、ちょっと納得がいきません。甘粛省蘭州は、食やホテル代、門票も比較的安い都市です。黄山はホテル代を除けば、物価が安いそうですが、黄山の門票もお安くないので、意義あり! 北京は、故宮を含め、歴史遺産の門票が安く、安宿の数も多いので、節約旅行派には、ぴったりの都市とされています。これは大賛成! 宿代、門票、食費が全てが安い都市って、なかなか見つかりません。その中で北京と成都は、本当にお得に滞在できます。無理しないで楽しい節約旅行をするなら、北京と成都をめざしませんか!

甘粛省蘭州名物の牛肉麺。これがたった6元(約108円)! 甘粛省蘭州名物の牛肉麺。これがたった6元(約108円)!