四川省にあるチベット族と羌族の見張り台「チョウロウ」を見に行く!

パンダ、九寨溝などの神秘的な大自然、三国志のふるさとなどなど、四川省の魅力はなんでもありのところです。今回の私の旅の目的は四川省北部のチベット族や羌族の石積みの高い塔を見ることです。古くは元の時代に建てられたと言われているこの塔は、敵を監視する見張り台でした。高原に住む少数民族の塔だけに、漢民族の建築とは違う雰囲気で、どことなく中世ヨーロッパ風です。この塔は碉楼と呼ばれ、成都からは碉楼を見に行くツアーもあるほど人気があります。私はツアーに参加せずに馬爾康に行くことにしました。馬爾康は成都から西北に7時間ほどのところです。しかし、ここはその碉楼の本場ではないようです。

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四川大地震の時、チョウロウは大丈夫だった?

私が泊まっていた宿のツアーデスクは「それなら汶川の桃坪に行くといいよ」と勧めてくれました。桃坪の碉楼は成都から行きやすく、有名だそうです。汶川?なんだか聞いたことがある地名です。汶川は2008年5月12日に起きた、四川大地震の震源地です。桃坪はこの汶川からわずか15キロほど北の317号線道路沿いにあります。山の斜面に建つ碉楼は地震で倒れなかったのでしょうか? 行ってみると、予想通り汶川周辺にある碉楼のほとんどが倒れていました。現在、見られるのはその後、修復されたものばかり。ネットで調べてみると、桃坪は修復されて、風情が全くなくなっているとの声もありました。

チョウロウの本場、桃坪の村は修復されて、どうなっていたの?

馬爾康行きのバスが桃坪の前を通ります。その時、雰囲気がよさそうだったら、成都に戻るときに寄ればいいのです。桃坪の前を通ったとき、「ああ、もうだめ、テーマパーク化している・・」と、がっかりでした。修復しすぎて、いかにも最近、作った感が全面に出てました。川沿いの馬爾康の町に入る手前に「卓克基土司官塞」と呼ばれるチベット族の村があります。土司官塞は地主の立派な家がある村です。馬爾康周辺のチベット族の重厚な石造りの家は碉楼とともに観光のポイントです。

古城は修復しても、しなくても問題あり?

「ああ、卓克基土司要塞もだめだった・・・」。桃坪と同じく、テーマパーク化してました。中国の場合、古城は手つかずだと風情を感じる域を通りこしていて、ボロボロです。かといって幹線道路沿いの行きやすい古城は地震がなくても、観光に気合を入れすぎています。その結果、修復をしすぎて「かつてのあの風情はどこに行ったの?」状態になるところが多いのです。中国の古城に行くときは、インターネットで事前に修復されたかどうか、確認するのがおすすめです。