人工衛星発射基地でもあり、古城もある四川省の都市

中国の西南部、四川省の有名な町と言えば成都、九寨溝、楽山など、世界文化遺産や観光地です。日本人には知られていませんが、西昌も有名です。西昌は人工衛星の発射基地として知られています。山の多い四川省の都市の中でも西昌は大きいほうです。「西昌に行くの?行ってもおもしろくないよ。都会だよ」と言う旅好きの中国人もいます。確かに中国の都市は再開発のしすぎで、どこも似通ってきています。しかし、西昌には「西昌古城」と呼ばれる旧市街がちゃんと残っています。このあたりのぶらぶら歩きが楽しいのです。

中国の人工衛星発射基地、四川省西昌の旧市街ぶらぶら歩き 中国の人工衛星発射基地、四川省西昌の旧市街ぶらぶら歩き

しぶい民族衣装のイ族に出会える町

四川省の中でも雲南省に近い西昌は、涼山イ族自治州の州都です。イ族やチベット族、回族など28もの少数民族がすむ民族色豊かな都市です。少数民族の中でも一番多いのはイ族で、西昌の人口の約15%を占めています。そのため、通り名や看板には漢字に記号のようなイ族語の文字が併記されています。イ族は少数民族の中でも民族衣装がかなり渋い系で目立ちます。大きな黒い凧のような帽子をかぶり、カラフルなロングスカートをはいたイ族の女性の写真を見たことがありませんか?そんな民族衣装をばっちり決めたイ族の女性と出会える確率が高いのが西昌古城です。

茶館で日がな1日を過ごす四川人男性に言いたい!

四川省は古鎮や古城が多く、古い街並み歩きが好きな人にはたまらないところです。有名なところは修復のしすぎて、行ってみると、建物が新しく興ざめだったなんてこともあります。しかし西昌古城は、ほどよい状態で残っています。黒くて小さな瓦屋根の低い2階建ての民家が並んでいます。外壁に梁が何本も見えている四川式の民家の中には茶館もあります。ここでは男性が賭け事をしたり、のんびりお茶を飲む姿を見られます。この茶館文化は四川文化を代表するものです。しかし、「もっと働いてもいいんじゃないかい!」と言いたくなるほど、四川の男性はこの茶館に入り浸っています。

西昌古城に行ったら大通門に行こう!

さて西昌古城の中で一番重要なのは、大通門です。明朝の洪武20年(1387年)に建てられた楼閣です。現在のものは修復されたものですが、登ると、西昌古城を一望することができます。この大通門の南側は、イ族の民族衣装や民族雑貨屋さんが集まっているところです。黒を基調としたスカートやマント、渦巻模様のモチーフのバッグなども売っています。この民族グッズ屋さん巡りも楽しめます。商業化の波もほどほどに、古いままの姿が西昌古城には残っています。有名ではありませんが、イチオシの穴場ですよ。