日本人だけでなく、中国人にも人気の成都

中国版ところてんの「涼粉(リャンフェン)」、日本でもおなじみの混ぜ麺「担々麺(タンタンミェン)」など、「錦里(ジンリ)」に行けば、四川の名物料理が何でも食べられます。錦里がある成都は、中国西南部にある四川省の省都あり、日本人旅行者に人気の町です。三国志ファンにとっては、成都は、劉備玄徳が作った国の都であり、劉備に仕えた諸葛孔明を祀っている武候祠もあります。また、この世のものとは思えない美しい景色が見られる世界遺産の九寨溝への基点になる町です。そのため成都は、日本人旅行者だけでなく、中国人旅行者も多い観光地です。その成都に2004年10月にオープンしたのが錦里です。

錦里の大門。シーズンオフの平日の昼間とは思えないほど観光客が多い 錦里の大門。シーズンオフの平日の昼間とは思えないほど観光客が多い

2004年のオープン以来、大人気の錦里

錦里は、三国志ファンの聖地でもある武候祠のお隣に作られた商業施設です。錦里という名前は、三国時代の蜀の歴史上最も古い商店街と言われた錦里からとっています。明代末期から清代初頭にかけての四川の古民家風の建物が並んでいる巨大グルメスポットであり、アミューズメントパークです。昔風の町並みを再現した美食街と言ってもいいかもしれません。四川料理のレストランや屋台はもちろん、川劇と呼ばれる伝統劇もここで楽しめる旅行者には便利な場所です。ただ、2004年10月のオープン以来、常にお客でごった返しているので、私はあまり近づかないようにしていました。2017年10月、久しぶりに錦里に行ってみました。

四川風味の涼粉。緑豆で作ったところてんのような涼粉は、かなり辛い! 四川風味の涼粉。緑豆で作ったところてんのような涼粉は、かなり辛い!

2009年の旧正月以降、ますますパワーアップした錦里

2009年の旧正月に運河や池を配置した「水岸錦里」がオープンしており、錦里は、ますますパワーアップ! 屋台ブースや買ったものを座って食べられるスペースが増え、便利になっていました。屋台のほうは、豚の鼻の部分だけを集めた串焼き、中国でも食べるようになった焼きサンマなど、四川名物とは思えないものも売られています。また、水岸錦里オープン以来、一番人気があるのは、「唐代銀杏樹」と呼ばれるイチョウの老木です。そこに「縁定三生」の文字が見えますが、これは「前世も今世も来世もずっと一緒」という意味の言葉です。縁定三生の願いをこめた四川特産の刺繍袋を老木に結びつけると、その願いがかなうのか、若者が必ず、訪れるスポットになっています。

縁定三生の願いをこめた刺繍袋でいっぱいのコーナー。老木は大丈夫なのかしら? 縁定三生の願いをこめた刺繍袋でいっぱいのコーナー。老木は大丈夫なのかしら?

成都の観光産業の成功モデルとなった錦里

2004年のオープン以来、成都近郊の古鎮は再開発の際、錦里をマネしているようにも見えます。その後にできた「寛窄巷子(クァンジャイシャンズ)」も似た様な雰囲気です。商業化しすぎていて合わない人もいるかもしれませんが、初めて成都を訪れるなら、武候祠に行ったついでに錦里によってみませんか! 成都市内では、少なくなってしまった茶館、秘伝の変面の技が見られる川劇、四川名物の屋台料理などが、いっぺんに楽しめます。また、時間がない人にもおすすめです。ただ、錦里は、シーズンオフでも観光客でごった返しているところです。行くなら、できるだけ週末は避けたほうがいいですよ!

水岸錦里は、運河と庭園が一帯になったところ。風景は優雅だが、人が多すぎて、のんびりできる場所探しは大変 水岸錦里は、運河と庭園が一帯になったところ。風景は優雅だが、人が多すぎて、のんびりできる場所探しは大変